Gノーズ装着で全長を190mm延長した特別なZ フェアレディZ 240ZG 1

日産 フェアレディ 240ZG

NISSAN FAIRLADY 240ZG
日産 フェアレディ 240ZG




 クルマへの興味がわき、一所懸命知識を吸収していた若い頃。そんな時に好きになったクルマは、ずっと頭の中にその面影がすり込まれているはずだ。フェアレディ240ZGのオーナーである松田一也さんも、その1人。

「若い頃から憧れていたクルマで、一度は運転したいと思っていました」

 20代の頃、フェアレディZを持っている友人に助手席に乗せてもらったことがあり、その時は感激というより、驚きのほうが大きかったとか。

「乗り心地がかなりゴツゴツしていて、フロントノーズが長いので、慣れるまでかなり大変そうだと思いました」

 その後、仕事を持ち、家族も得た松田さんは、Zへの憧れを忘れかけていたのだが、ある時、その封印が解かれてしまう。

「いとこが2シーターの輸入車に乗っているのを知って、自分が抱いていたZへの憧れが、再びよみがえってきました。そのいとこと一緒に、旧車専門店で売られていた240ZGを見に行きました。家族にも相談をして、最終的に購入を決めました」

 240ZGを買うために、輸入車のステーションワゴンを売却することになるのだが、これには家族全員の反対にあった。それはそうだろう。5人乗りで、荷物もたっぷり積めるクルマから、いきなり2人しか乗れず、ノーズが長く運転しづらいスポーツカーに買い替えるというのだから。しかし松田さんは夫人と娘さんを説得して、ついに購入へのゴーサインを得たのだった。

 そして2004年12月。240ZGが自宅のガレージに収まった。Gノーズにオーバーフェンダー……愛車を磨き、ガレージの中で眺めている時間が好きだという松田さんは、240ZGと一緒に過ごす時間をとても大切にしていた。眞理子夫人も実際にクルマが来てからは愛着がわいたようで、ミーティングやツーリングにも同行してくれるようになった。240ZGは、松田家の中になくてはならない存在となったのだ。



車体の空力を改善するために採用されたG(グランド)ノーズ。ラインモデルとしては、240ZGのみの装備となっている。

 

Gノーズの塗り分けに合わせて、240ZGではリアバンパーもブラックアウト化された。なお、Zの前期型ではリアハッチに左右2カ所のエアアウトレットが付いていたが、71年10月のマイナーチェンジで廃止され、リアクオーターに移された。マフラーはHBC240製の432タイプを装着。



フロントフードに付くZのバッジ。

 

リアのラゲージルームにはストラットタワーバーを装着。

 

240ZGを表す「HS30型」の文字が輝くプレート。



掲載:ノスタルジックヒーロー Vol.141 ノスタルジックヒーロー2010年10月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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