510ブル、KGC110スカイライン、S30Z! 今どきのエンジンに載せ替えるという選択肢を選んだ4台を紹介|モアパワーを追求する!  エンジンスワップの挑戦者たち

       
旧車でエンジンをチューニングする場合、当時のエンジンをベースにメカチューンを施すのが一般的。ただし、旧車ゆえのトラブルや使い勝手の悪さがある。もちろん、それを楽しめるのも旧車ならでは。ところが、よりハイパワーを求め、快適性やパーツの供給なども考えると、今どきのエンジンをスワップするという選択肢もある。当然、エンジンの搭載位置、補機類のレイアウト、電気系、制御系のノウハウも必要になるため、ひと筋縄ではいかない。そんなエンジンスワップに挑戦した4台を紹介しよう!

【モアパワーを追求する!  エンジンスワップの挑戦者たち



510 BLUEBIRD × SR20DET

1969年式 日産 ブルーバード 1600 デラックス
エンジンルームを占拠する強心臓、ラジエーター移設の奇想天外スワップ

格下モデル。ブルやサニーをそう見る向きがある。確かに車格的にはそうかもしれない。ただ、速さとなるとそうとも言い切れない。例えばこのSR20DET型の強心臓を持つ510ブル。その豪快な加速っぷり、「誰でもかかってこい」といわんばかりだ。



KGC110 SKYLINE × RB30

1974年式 日産スカイライン HT 2000 GT
RB30型改DOHCヘッドを搭載、快速ケンメリGT-R仕様!

旧車乗りが求めるスタイルはさまざま。
絶対的な速さを求めるオーナーもいれば、オリジナル主義のオーナーもいる。
ここで紹介するケンメリGT-R仕様のオーナーは、ストリートでの扱いやすさと爽快なキャブサウンドを追い求めた。
そのため、エンジンルームに積み込まれたのはDOHCヘッド仕様のRB30型ユニット。
異色のスワップチューンドを紹介しよう。



DATSUN 510 × 20B-REW

1968年式 ダットサン 510
アミーゴの力を結集した、禁断の3ローター・ターボ! 

アメリカではエンジンスワップの素材としてポピュラーな存在であるロータリーエンジン。とはいえ、実際に使用されるのは歴代RX-7などに搭載された2ローターの13B型がほとんどだ。そこでモアパワーにあこがれるカリフォルニア在住の510オーナーが選んだのが、3ローターターボの20B-REW型だった! 



S30Z × LS1

1973年式 ダットサン 240Z
S30Z、高年式アメリカンV8と出合う

S30ZにアメリカンV8エンジンをスワップする例は数多く存在するが、そのほとんどは、昔からあるシボレー・スモールブロックエンジンだ。だが、そんなありきたりの風潮に風穴を開けるべく、1人のオーナーと1人のビルダーが大いなる一歩を踏み出した。選ばれたのは、1998年式のGM製インジェクションエンジン「LS1」。今の時代にフィットしたV8は、いかにしてS30Zに移植されたのか?



初出:ノスタルジックスピード 2017年11月号 vol.014(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


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