世界初のトヨタ電子制御エアサスペンション搭載車も! ソアラ2.0 GT ツインターボ 2

TOYOTA SOARER 2.0 GT TWIN TURBO
トヨタ ソアラ 2.0 GT ツインターボ

ソアラ

  2代目ソアラの最上級グレード、3.0GTリミテッドのセンターコンソールには「トヨタエレクトロマルチビジョン」が標準で装備されていた。これは、カーナビゲーションのようなもので、TEMSなどの車両情報表示、テレビを受信するほか、付属のROMカセットを読ませると全国の高速道路情報を、音声と映像で案内してくれるものだった。実用的かどうかは別として、その未知なるテクノロジーが、未来を予感させるものだった。

 この先進的な空間もさることながら、ドライバーの意のままに操ることができるメカニズムも、当然のことながら、最上級のものがおごられている。


 まず、搭載されるエンジンは、国内最強の出力と低燃費を実現させたレーザーα7Mツインカム24ターボ(7M-GTEU型)を筆頭に、クラス最高出力を誇るレーザーα1Gツインカム24ツインターボ(1G-GTEU型)、レーザーα1G-2ツインカム24(1G-GEU型)、レーザー1G-2(1G-EU型)の4種類を用意した。

 この高出力を受け止める足回りは4輪ダブルウイッシュボーンで、GTツインターボ等には電子制御サスペンション(TEMS)を装備。さらに3.0GTリミテッドには、コイルスプリングに代えて、ニューマチック シリンダー(空気ばね)を採用した世界初のトヨタ電子制御エアサスペンションが組み合わされた。


 そして、イントラの15インチアルミホイールに組まれたピレリの60偏平タイヤが、しっかりと路面をとらえるのである。

 贅の限りを尽くしたソアラは価格も最上級。あえて言うなら、選ばれた人しかオーナーになれなかったことが唯一の欠点だったといえるだろう。 

 

SPECIFICATIONS

87年式 ソアラ GT ツインターボ(E-GZ20-HCMVZ型)
全長×全幅×全高(mm) 4675×1695×1345
ホイールベース(mm)   2670
トレッド前/後(mm)    1460/1455
最低地上高(mm)      155
車両重量(kg) 1410
乗車定員       5名
最小回転半径   5.5m
エンジン型式   1G-GTEU型 
エンジン種類   直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75×75
圧縮比  8.5:1
最高出力(ps/rpm)     185/6200
最大トルク(kg-m/rpm) 24.5/3200
変速比  1速3.285/2速1.894/3速1.275/4速1.000/5速0.860/後退3.768
最終減速比     4.300
ステアリング形式      ラック&ピニオン式
サスペンション前      ダブルウイッシュボーン
サスペンション後      ダブルウイッシュボーン
ブレーキ       ベンチレーテッドディスク (前後とも)
タイヤ  215/60R15 90H(前後とも)
発売当時価格   321.7万円(東京)




ターボチャージャーのパイピングが1G-GTEU型の見た目の特徴。エキゾーストが運転席側にあるので当然、タービンもこちら側になる。タービンで加給された空気はラジエター前のインタークーラーで冷やされ、助手席側のインテークマニホールドに送られる。

 

NAの1G-GEUをベースに造られているが、ターボ化に伴いピストン、コンロッド、クランクシャフト、クランクプーリーなども専用設計されている。



フロントサスペンションの上にあるのはTEMSのユニットで、87年1月の一部改良で、GTツインターボにもオプション設定された。

 

3L車とGTツインターボは、西ドイツのイントラ製の6JJ×15インチカラードアルミホイールに、ピレリと共同開発した60偏平タイヤが標準装備された(撮影車のタイヤはブリヂストンのRE01に交換済み)。


掲載:ハチマルヒーロー Vol.10 ノスタルジックヒーロー2009年1月号増刊(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Hachimaru Hero/編集部 photo:Hideyoshi Takashima/高島秀吉

RECOMMENDED