夢は鈴鹿サーキットのペースカーとしても活躍した「無限PRO.」の再現|1984年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i Vol.1

全長はノーマルと同じだが、アッパーパネルの形状によりヘッドライトはいっそう奥まった状態になる。バンパーの無限エンブレムは、実物を借りてきてシリコンで型取りし、レジンで製作したものだそうだ。

       
【1984年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i Vol.1】

 ハチマル車を手に入れるきっかけが、「子供の頃からの憧れ」という人は多い。

 ここに登場するCR‐Xのオーナーもそのひとりで、子供の頃からCR‐Xのスタイリングに憧れ、ディーラーにカタログをもらいに行った思い出もあると言う。そんなオーナーは免許取得後、ワンダーシビックや2代目インテグラなどを乗り継ぎ、15年ほど前にCR‐Xを入手。

 ブラック/ガンメタの前期Siで、セミレストアを施してしばらく楽しんでいた。しかし、オーナーにはもうひとつの夢があった。それが、鈴鹿サーキットのペースカーとしても活躍した「無限PRO.」を再現すること。当時販売されていたタミヤのプラモデルのカッコ良さにほれ、強い憧れを抱いていたのだが、無限製エアロを調達するのは非常に困難。しかし運よくキット装着の不動車と巡り会い、1.5iをベースに作り上げてしまった。


>>【画像19枚】CR-X PRO.の文字が入るリアガーニッシュ。風量は2段切り替え式で、風向きの調節も可能だという、ルーフベンチレーションから入った走行風が放出される吐出口など



量産乗用車世界初のルーフ・ラム式ベンチレーションンシステム。1.5iでは、このルーフベンチレーション仕様のほかサンルーフ仕様も選べた。





以前は無限CF-48だったが、現在はプラモデルや無限のデモカーと同じアッソを装着。ただし、PCDが114.3のためチェンジャーを介して履かせている。





ダックテール状の無限製エアスポイラーも装着。これは無限PRO.のキットに含まれていないが、「装着した方がデザインの前後バランスが良い」とオーナー。



1984年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i(AF)
全長×全幅×全高(mm) 3675×1625×1290
ホイールベース(mm) 2200
トレッド前/後(mm) 1400 / 1415
車両重量(kg) 815
エンジン型式 EW型
エンジン種類 直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1488
ボア×ストローク(mm) 74.0×86.5
圧縮比 8.7:1
最高出力(ps / rpm) 110 / 5800
最大トルク(kg-m / rpm) 13.8 / 4500
変速比 1速 2.916 / 2速 1.764 / 3速 1.181 / 4速 0.846 / 5速 0.714 / 後退 2.916
最終減速比 4.428
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / トレーリングリンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク /
リーディングトレーリング
タイヤ 175 / 70SR13(前後とも)
発売当時価格 138.0万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 05月号 vol.29(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 ホンダ バラードスポーツ CR-X 1.5i(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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