セダンボディのみとなったクレスタ GX71|マークII&クレスタ 3

TOYOTA MARK2 HT 2000 GRANDE
トヨタ マーク2 HT 2000 グランデ

TOYOTA CRESTA 2000 SUPERLUCENT  TWINCAM24
トヨタ クレスタ 2000 スーパールーセント ツインカム24



 新たに立ち上げる少々高級なイメージのディーラー、トヨタビスタ店のために用意されたのがクレスタ。初代は登場前から「全く新しいセダンが発売されるらしい」と噂されたが、フタを開けてみれば、それは登場間近の新型マーク2をベースにしていた。

 この初代は4ドアハードトップモデルのみだったが、2代目の70系からはセダンのみのモデルとして存在意義を定義された。それが功を奏したのか、70系モデルの中でも、より硬派な、シブい大人の乗るクルマとして認知された。そのためか、やはり暴走族にもてはやされたクルマとしての面も忘れてはいけない。



 6ライトウインドーのマーク2に比べて正統派っぽい4ライトのセダンスタイルがウリだが、搭載されるエンジンは、ほぼマーク2と同じ1G系6気筒をメインに4気筒とディーゼルを設定。当初はM型SOHCターボだったトップエンジンは、マーク2と同じく、85年4月にDOHC6気筒に2つのタービンを装着した1G‐GTEU型ツインターボをラインナップ。これはマーク2、チェイサーとともに用意されたが、性格的にはチェイサーが最も適切な存在だったように思える。

 当時、テレビCMやカタログで、クレスタのイメージキャラクターを務めたのは、俳優の山崎努。80年代には『お葬式』や『マルサの女』など、伊丹十三監督映画に立て続けに出演。まさにシブい大人のイメージそのまま。彼は実際に自分の愛車としてもクレスタを愛用したらしく、そのイメージは購入者の心をくすぐったものだ。

 このクレスタは、前回登場したマーク2オーナーのお兄さんの愛車。当初は兄弟2人でマーク2を楽しんでいたが、弟の就職祝いにマーク2を譲ったが、お兄さんはまた70系が欲しくなり、最初に探していたクレスタを再び探したのだ。



 「それからはネットや雑誌で売り物を探しましたが、今回は初志貫徹でクレスタのみに絞って探しました。だから余計に程度の良いクルマが少ないんです。そんななか、ホームページに入庫したてで掲載されたこのクレスタを見つけて、即買ったんです」

 やはりマーク2同様、車高調を入れてペッタンペッタンに車高を落とし、外装はエンジンルームまで手を抜かずに磨きまくる。さらに内装は自分好みにカーナビやアクセサリーで着飾る。兄弟に共通しているのは、派手過ぎない車高短、長めのシフトノブと小径ウッドステアリング、エンジンなどは改造しないがトランスミッションはマニュアルにこだわる。これが兄弟流「男のスタイル」なのだ。

 装着しているサイドステップは埼玉のショップ「ギャラリーL」オリジナルパーツなのだが、これは誕生日プレゼントにと、弟と妹からプレゼントされた品。実は兄弟には、さらに妹さんがおり、現在71チェイサーを物色中なのだという! この取材に間に合えば、ハチマル3兄妹になったのだが……。






フロントグリルに装着されたTWINCAM24のエンブレム。ソアラやセリカXXなどのスポーティ車両だけではなく、高級車にも高性能が求められた時代なのだ。



クラウンのイメージを引き継ぐようなリアのデザイン。アッパーミドルという言葉がはやったのも80年代。クレスタはまさにそうした存在だった。


セダンながらセンターピラーをブラックアウトして無いものとする手法も80年代的。ウインドーバイザーやドアノブカバーも80年代らしい泣かせるアイテムだ。



ホイールはSSRのマーク3で、フロント・リアともに8Jの14インチを組み合わせている。フェンダーに装着されたEXCEEDのエンブレムは限定車の証しでもある


弟には負けるというタイヤの引っ張り加減。ボディ真横を走るアクセントモールは、すでに現在のクルマでは見られなくなった装備の筆頭でもある。


トランクに収まるスペアタイヤにもカバーが装着される豪華さぶり。リアサスに装着されるTEMSは車高短にしたので取り外してある。


リアウインドーの内側には純正オプションだったリアバイザーが装着されていた。これも今から探すと見つからないパーツのひとつ。



掲載:ハチマルヒーロー Vol.10 ノスタルジックヒーロー2009年1月号増刊(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Hachimaru Hero/編集部 photo:Hideyoshi Takashima/高島秀吉

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