1971年9月の改良で「一部」に採用されたフロントグリル。1968年に発売された3代目C10スカイライン、ハコスカ|1971年式 日産 スカイライン 2000 GT

ショートノーズのハードトップと2000シリーズ(GT-Rを除く)はこのハニカムデザインのフロントグリルとなった。

       
1957年4月、プリンス自動車工業は新型車プリンススカイラインを発売した。それから60年、今なおスカイラインは日本を代表する乗用車として、人々の心をつかんでいる。今回のスカイライン特集では4代目C110、3代目C10、2代目S50系、そして初代ALSIの各モデルを掲載。それぞれ個性的な個体を集めて、モデルごとの魅力を改めて探ってみることにした。クルマ好きはなぜ、スカイラインにひかれるのだろう。

【1971年式 日産 スカイライン 2000 GT 〜2017〜 Vol.1】

 スカイラインの3代目となるC10は、1968年7月18日に発表され、8月1日から全国で一斉に発売された。当初は1500シリーズの4ドアセダンとバンのみだった。それまで「プリンス スカイライン2000GT‐A/B」と呼ばれた従来のGTは、1500シリーズから2カ月遅れの9月18日に「2000GT」として発表された。

 搭載するエンジンは、1998cc6気筒SOHCとなる日産のL20型ユニット。セドリックに搭載されていたものから圧縮比を高めるなど改良が施され、最高出力105ps、最大トルク16kg‐mへとアップ。このL20型を搭載するため、C10のボンネットを195mm延長。型式もGC10となった。

 この2000GTは、1969年10月のマイナーチェンジで、L20型エンジンを120ps/17kg‐mにパワーアップ。1970年10月のハードトップの追加時にマイナーチェンジ。さらに、1972年3月にGT‐Xが追加され、C110にフルモデルチェンジされるまで生産された。


>>【画像19枚】ハニカムグリルと同時に1971年9月に採用された、1800セダンのものに装飾を施した豪華なデザインとなるグリル中央のエンブレムなど





1971年式 日産 スカイライン 2000 GT(GC10)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4400mm
全幅 1595mm
全高 1390mm
ホイールベース 2640mm
トレッド前/後 1325 / 1320mm
最低地上高 170mm
室内長 1755mm
室内幅 1300mm
室内高 1110mm
車両重量 1095kg
乗車定員 5名
最高速度 175(170)km / h
登坂能力tanθ 0.59(0.56)
最小回転半径 5.35m
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78×69.7mm
圧縮比 9.5(8.6):1
最高出力 120(115)ps / 6000(5600)rpm
最大トルク 17.0(16.5)kg-m / 4000(3600)rpm
変速比1速 3.592 / 2速 2.246 / 3速 1.415 / 4速 1.000 / 後退 3.657
最終減速比 3.90
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール式
サスペンション前/後 ストラット式独立懸架 / セミトレーリングアーム独立懸架
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 6.45S14-4PR
発売当時価格 86万円 ※( )内はレギュラー仕様

【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年2月号 Vol.179(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 スカイライン 2000 GT(全2記事)

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photo : HIROTAKA MINAI/南井浩孝

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