ターボ付きZ型エンジンはツインプラグ。Zって車名じゃないんです|夢の4ドアハードトップ ブルーバード 2

       
NISSAN BLUEBIRD 4DOOR HARDTOP TURBO SSS-X Gtype
日産 ブルーバード 4ドア ハードトップ ターボ SSS-X・Gタイプ

ブルーバード エンジン

 910ブルーバードに搭載されたエンジンはZ型エンジンと呼ばれるもの。1つのシリンダーに2つのプラグを備えるなど、効率のよい燃焼性能を発揮し、高運動&高燃費性能を誇った。

 そして、Z型エンジンをさらに進化させたのがターボチャージャーの存在。ターボ装着時、当時の技術では高圧縮比でノッキングが起こりやすかったが、新開発のノックセンサーにより、8.3の圧縮比を確保。センサーによって、低速のトルクをカバーし、使い勝手のよいターボ車に仕上がっている。

 エクステリアで910ブルーバードのアクセントとなったのは4ドアハードトップの登場。マイナーチェンジで追加されたモデルで、センターピラーのない開放的な空間が生まれた。

 当初から910ブルーバードはボディサイズの割に室内が広いといわれていたが、その長所をさらに輝かせる結果となった。クリスタルカットのリアウインドーの効果もあり、有効視界は驚くほど広がりのあるもので、今乗ってみても、新鮮な感覚を味わえる。

 ブルーバードは現在ブルーバードシルフィに受け継がれ、長い歴史を刻み続けている。輝かしい歴史の中でも、ボクシースタイルで大ヒットしたモデルといえば、67年発売の510ブルーバードと910ブルーバードが挙げられるだろう。この2つのモデルは高い人気を誇り、その実直なまでの直線的な鋭いラインは、今なおユーザーを虜にしてやまない。


エンジン
定評のあったZ型エンジンにターボを装着したZ18E・T型。カタログには60 km/h定地走行テストで21.7km/ℓという高燃費性能が記載されている。エンジンルーム内はアーシングが施され、BELLOFのH.I.Dが組み込まれている。タワーバーはクスコ製パーツ。2〜3年前に組み込んだもので、フロントの剛性を高めている。


SSS エンブレム
ハニカム構造のフロントグリルにSSSのエンブレムが付く。SSS以外のモデルには青いブルーバードエンブレム、ワゴンにはADの文字が入ったエンブレムが付く。


リアスポイラー
リアスポイラーは友人から譲り受けたU11ブルーバードのブラックニスモ仕様。910ステッカーはレストア時に装着。ランプ回りの白いラインもきれいに再現。


ホイール
ホイールは友人からもらったもので、シルバーだった。自身で塗装したが、最近、プロにお願いして研磨と塗装を施した。ご覧のとおり新品ホイールのような出来。

ブルーバード 外装
10年前にボディのレストアを行い現在の姿になった910ブルーバード。普段からていねいなメンテナンスを心がけ、ボディは新車のように輝き続けている。


掲載:ハチマルヒーロー Vol.10 ノスタルジックヒーロー2009年1月号増刊(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Hachimaru Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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