シリーズ最後のFR!|夢の4ドアハードトップ ブルーバード 1

910 ブルーバード

       
NISSAN BLUEBIRD 4DOOR HARDTOP TURBO SSS-X Gtype/日産 ブルーバード 4ドア ハードトップ ターボ SSS-X・Gタイプ

ブルーバード 外装

 サイケな時代が去り、ラウンドデザインに飽きた世は、時代を邁進する直線的な世界を快く受け入れた。

 70年代の影響に対して強くあらがうかのような80年代初期。そんな時代に生まれたクルマたちは、シャープな印象を与える直線的なラインのエクステリアでユーザーの心を射抜いた。

 910ブルーバードは先代から一変、シャープな出で立ちで79年11月に誕生。やり過ぎない、体のいいデザインで、スマートに決め込んでいた。

 新技術を投入し、ターゲットゾーンを絞り込んだ戦略で、歴史的な大ヒットを達成。デビューから82年2月まで小型車クラスの月別販売台数において、「27カ月間、首位の座を譲らなかった」という快挙を成し遂げている。

 あえて排気量展開は小型車枠内で行われ、マイナーチェンジではボディ形状でのラインナップ充実を図った。

 79年11月に6代目ブルーバードとして生まれた当初、ラインナップは4ドアセダンと2ドアハードトップのみ。80年3月に1800ターボを追加し、82年1月にはマイナーチェンジを迎え、4ドアハードトップと2000ターボディーゼルを追加。モデル末期の83年3月にはセダンにスーパーエクストラを追加し、6代目ブルーバードの進化は頂点に達した。

 そして83年10月に7代目となるU11ブルーバードを発表し、モデルチェンジ。その際、駆動方式がFRからFFへと変更されていたため、910ブルーバードはシリーズ最後のFRとしての顔を持ったモデルでもあった。


ブルーバード 外装
ピラーレスハードトップが特徴的。4ドアセダンながら、低くシャープなラインで2ドアのようにスポーティな印象を受ける。


ブルーバード 外装
フロントのフォグランプはPIAA製。白いカバーが付いたタイプ。80年代をしのばせるパーツでもある。


ブルーバード 外装
U11ブルーバード・ブラックニスモ仕様のリアスポイラーを取り付けた。


掲載:ハチマルヒーロー Vol.10 ノスタルジックヒーロー2009年1月号増刊(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Hachimaru Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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