片山ワークスカラーを忠実に再現! 13B型ブリッジのダウンドラフト仕様|1976年式 マツダ サバンナ GT

74年の富士GCビクトリー200㎞レースに参戦した、ゼッケン1の片山レーシングカラー。

       
往年の名レースを彩った珠玉のレーシングカー。
その雄姿を再現することに意欲を注ぐ旧車乗りも多い。
このコーナーではそんなレプリカ仕様に注目。
第1回は片山ワークスカラーで彩ったサバンナGTの登場だ!

【1976年式 マツダ サバンナ GT Vol.2】

【1】から続く 

 なかでも、往年の名レーサーとして名を馳せた故片山義美さんがステアリングを握ったRX-3は、日本グランプリをはじめ数多くのレースで勝利を飾ったマツダワークスの象徴ともいえる存在であった。その雄姿にあこがれ、再現したのがここで紹介するオーナー所有の「片山レプリカ」だ。

 ベースとなったのは76年式の後期型。日本グランプリでの優勝を記念して追加された最高峰グレードのGTをベースに徹底的に作り込んでいる。オーバーフェンダーやチンスポイラーをまとったルックスは、イエロー/グリーンの通称「片山ワークスカラー」はもちろん、ステッカーまで忠実に再現した。

>>【画像28枚】GTに搭載される12A型の排気量は573cc×2に対し、この車両では645cc×2の13B型ユニットを搭載するエンジンルームなど



 迫力満点のその外観に負けじと、中身までキッチリ仕上げられているのも見所だ。オリジナルのサバンナGTには12A型エンジンが搭載されていたが、このマシンではFC3Sに採用された13B型ユニットに換装。ブリッジポート加工を施したうえで、ウエーバー48IDAのダウンドラフトキャブレターを装着。ミッションもFC用に積み替えられた。



【3】に続く 


1976年式 マツダ サバンナ GT(S124)
Specifications 主要諸元表
■エクステリア:1974年片山レーシング 片山義美仕様レプリカカラー、
ワークス仕様チンスポイラー/前後オーバーフェンダー、ダックテール
■エンジン:13B型換装、ブリッジポート加工、ウエーバー48IDAダウンドラフト、
ホーリー製燃料ポンプ×3、燃圧レギュレーター
■電気系:和光テクニカル製CDI/イグニッションコイル
■吸排気系:ERC製タコ足/メインφ70mm中間パイプ
■冷却系:FC3S用オイルクーラー、ラジエーターコア増し加工
■駆動系:FC3S用純正5速MT流用、OS技研製強化クラッチ、
ワンオフプロペラシャフト、R180LSD(ファイナル4.1)
■サスペンション:(F)SA22Cターボ用ストラット流用、ビルズ製別タンク式車高調、
テンションロッド追加 (R)ハコスカ用リアメンバー&ロワアーム移植
■ブレーキ:(F)SA22C用キャリパー&ローター流用 (R)ディスクブレーキ化
■インテリア:MOMOステアリング、6点式ロールバー、バケットシート、
スパルコ製レーシングハーネス、大森製10000rpmメーター/水温計/
油温計/油圧計/負圧計/電圧計/燃料計、亀有製燃圧計
■タイヤ:TOYOプロクセスR1R (F)205/45R15 (R)225/45R15)
■ホイール:スターロードGLOWSTAR (F)15×9J (R)15×10J

初出:Nostalgic SPEED 2017年3月号 vol.012(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1976年式 マツダ サバンナ GT(全4記事) 

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photo : MOTOSUKE FUJI(I SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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