最高速度190km/hを誇るパワフルさが魅力! 硬派スポーツグレードのGTVはソレックスツインキャブを装備 〜2016〜|1973年式 トヨタ セリカ 1600 GTV

グレードによって、ボディサイドのストライプやフェンダーミラーの形状、ロッカーモールなどの仕様が異なる。

       
1969年10月、トヨタ自動車は東京晴海の見本市会場で開催された第16回東京モーターショーに、アドバンス・カーであるEX-1を展示した。このコンセプトモデルを基に翌1970年10月に登場したのが、当時のトヨタの先進性を集結して開発された初代セリカだ。

【1973年式 トヨタ セリカ 1600 GTV Vol.2】

【1】から続く

 搭載エンジンはOHVが3種類、DOHCが1種類で、OHV1407ccの86㎰、OHV1588ccシングルキャブの100㎰、OHV1588ccツインキャブの105㎰、G T専用のDOHC1588ccの115㎰。

 ここで紹介するセリカは、1972年8月に行われた最初のマイナーチェンジで追加された硬派グレードのGTVで、DOHCユニットである2T-G型エンジンを搭載している。ソレックスツインキャブレターを装備し、5速マニュアルトランスミッションを介して最高速度190km/hを誇るパワフルさが魅力だ。また、ハードサスペンションや偏平ラジアルタイヤが標準装着されているのも特徴となる。


▶▶▶【画像22枚】初期型セリカではテールランプの間に設置されているが、GTVはCピラーに配置される給油口など




1600GTとGTVの専用エンジンとなるDOHC1588cc。最高出力115ps/6400rpm、最大トルク14.5kg-m/5200rpmを発揮する。





GTVは、ソレックス・サイドドラフト型キャブレター(40PHH)を2連装着。





エンジンルームの右側面に付く型式プレートから、原動機型式は2T-G型、総排気量は1588ccと読み取ることができる。



【3】に続く



1973年式 トヨタ セリカ 1600 GTV(TA22)
Specification 諸元
全長 4165mm
全幅 1600mm
全高 1300mm
ホイールベース 2425mm
トレッド前/後 1300 / 1305mm
最低地上高 165mm
室内長 1625mm
室内幅 1330mm
室内高 1060mm
車両重量 965kg
乗車定員 5名
最高速度 190km / h
登坂能力 sinθ0.61
最小回転半径 5.0m
エンジン型式 2T-G型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
ボア×ストローク 85×70mm
総排気量 1588cc
圧縮比 9.8:1
最高出力 115ps / 6400rpm
最大トルク 14.5kg-m / 5200rpm
変速 機オールシンクロメッシュ 前進5段 / 後退 1段
変速比1速 3.587 / 2速 2.022 / 3速 1.384 / 4速 1.000 / 5速 0.861 / 後退 3.484
最終減速比 4.100
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール式
サスペンション前/後 マクファーソン・ストラット式コイルスプリング / 4リンク・ラテラルロッド付コイルスプリング
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 185 / 70HR13
発売当時価格 87.5万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2016年 6月号 Vol.175(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 トヨタ セリカ 1600 GTV(全3記事)

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【1】から続く

photo : EIJIRO AKIMOTO/秋元栄二郎

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