組み立てキットも販売されていた!?|生誕60年のエバーグリーン「スーパーセブン」を確立させたモデル 1

スパルタンスポーツの代名詞としての地位を確立

 セブン・シリーズ2は、ロータス初のシリーズ生産車「マーク6」を思想的なベースに高度なリファインを加え、1957年秋のロンドン・アールズコート・ショーで、初代エリートと同時にデビューした「セブン」の第二世代。60年に代替わりを果たした。

 ロータス・セヴンは、1940〜50年代のフロントエンジン後輪駆動フォーミュラマシンを2シーター化し、最小限のアルミ製カウルをかぶせた程度の、極めてスパルタンなスポーツカー。この時代のロータスの例にもれず、コンプリートカーだけでなくキットフォームでも販売され、自動車メーカーとして第一歩を踏み出したロータスの屋台骨を支える大ヒット作となった。そしてデビューからわずか3年後にマイナーチェンジしたシリーズ2は、より洗練が加えられていた。

 まずはリアサスペンションを大きくモディファイし、従来15インチだったホイール径を13インチに縮小した。また、ボディワークにも変更が加えられ、マーク6以来ボディパネルと同様にアルミ製だったノーズカウルや前後のウイング(フェンダー)は、すべてFRP製に置き換えられた。しかし外観上の最も大きな違いは、シリーズ1時代に北米向けのオプションとして選択可能だった「クラムシェル」型ウイングが、シリーズ2以降は英本国でも標準となったことだろう。

 一方、パワーユニットはシリーズ1時代と同じく、量産メーカーから供給を受けたもの。シリーズ1時代に選ばれた英国フォード100Eサイドバルブ1172㏄は、同じく英フォードの105E型OHV997㏄へとスイッチ。1340㏄の109E型も追加設定された。またBMCから供給された名機Aタイプも、948㏄版に加えて1098cc版が追加されていた。

 そしてシリーズ1時代から設定されていた高性能バージョン「スーパーセブン」については1498cc・66Hpのフォード116E(スーパーセブン1500)。および、かのコスワース社のチューニングにより85Hpを得た109E(スーパーセブン・コスワース)を設定。さらに同じくコスワースがフォード116Eを95Hpまでスープアップして搭載した最高性能モデル「スーパーセブン1500コスワース」が君臨することになったのだ。

 シリーズ2の成功で地位を確立させたロータス・セブンは67年をもってシリーズ3へと進化。その後は生産権を獲得したケータハム社に継承され、今なお生産を続けているのである。

エンブレム
現代においても高い人気を誇るケータハム・セブンと基本は同じスタイルのはずながら、ディテールや独特の雰囲気から格段にクラシカルに映る。

ヘッドライト
FRP製ノーズコーンには、ジム・クラーク逝去前のモデルであることを示す黄色いエンブレムがつく。

前タイヤ
フロントサスは、フォーミュラカーのようにむき出し。

リアタイヤ
シリーズ2までのデフはフォード10用だったのでトレッドが狭く、リアフェンダーも細い形状となる。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2017年10月号 Vol.183(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT:HIROMI TAKEDA/武田公実 PHOTO:KEIGO YAMAMOTO/山本圭吾

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