イーネ! いすゞ 奇跡の美しさを保つ117 ハンドメイドタイプⅠ 3

ISUZU SPORTSによってエキマニをはじめ徹底的にレストアされたエンジンルーム。電力不足解消のためオルタネーターはICレギュレーター付きに変更。必要ないボルテージレギュレーターは、純正風に見せるためダミーを装着。ニスモ製電磁ポンプを導入。


 今回取材したいすゞ117クーペは、ハンドメイドの中でもさらに初期に生産されたタイプⅠ。
しかも、これだけキレイな個体はかなり希少といえるだろう。

 オーナーの小林清利さんはノスタルジックヒーロー2010年4月号(Vol・138)の表紙を飾ったトヨタスポーツ800のオーナーでもある。

 もともとサーキット走行を趣味としており、旧車に興味はあったものの購入までは踏み切れなかったそうだ。
しかし、馴染みの旧車ショップで出合ったヨタハチに一目惚れし、購入。

 その後、ミゼットMP5、チェリーX1・Rと旧車趣味にはまり、先日いすゞ車専門ショップ「ISUZU SPORTS」に入庫したハンドメイドタイプ1を購入した。
 同社で長年板金作業を行ってきた職人の手により、完ぺきなボディラインへと仕上げられた。

「決してサーキットを走るクルマではないですが、ゆったりした乗り味を気に入っています。このまま素晴らしいボディを維持して、乗りつづけたいと思います」と小林さん。
 117クーペはいつの時代も大事にされ、さらに次の世代へと引き継がれていくのである。

117クーペのインパネ
ウッドステアリングはISUZU SPORTSオリジナル。ホーン部分は純正の唐獅子マークが入っている。インパネの木目部分はすべて張り替え新品同様に仕上げられている。



スポーティーなイメージを演出する4連サブメーター。右から水温、油圧、燃料、電流の各独立メーター。




グローブボックスに117の文字が付かないのは、タイプⅠの特徴。純正オプションの吊り下げ式クーラーも装着されている。


117クーペのセンターコンソール
上から空調パネル、ラジオ、灰皿。シフトノブは純正のウッドタイプ。当時としてもかなりのショートストロークで、スポーティーなイメージだ。



シートは張り替えが施され、新品同様に。シートは高さが天井と合わず、かさ上げして調整。数センチ単位で個体差があるのもハンドメイドならではの特徴。タイプⅠのためウインドーハンドルは逆回しだ。


117クーペのリアシート
キレイに張り替えられたリアシート。ハコスカやS30Zよりも販売価格が高い高級車であることをうかがわせる。



ちなみにリアシートのシートベルトは自動巻き取り式となっている。こういったところにも高級車としての装備が満載だ。



OWNER’S VOICE

小林清利さん(東京都)
旧車に必須なのがガレージ。かつて「ノスタルジックヒーロー」の表紙を飾ったヨタハチはもちろん、すべての旧車は屋根付きのガレージに収まっている。
そのため、どのクルマも美しさを保っている。
「現在はギリギリ収まっていますが、これ以上は増やすことができないですね」と言いつつも、まだまだ旧車趣味が収まりそうもない小林さんだ。






掲載:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 Vol.193(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo:Isao Yatsui/谷井功 Cooperation:ISUZU SPORTS/イスズスポーツ

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