2.8L、そしてこの2.0L! DOHC搭載車に与えられた「GT」の名|1984年式 トヨタ セリカXX スーパー 2000 GT ブラック Vol.2

デジタルメーターは1983年8月から採用され、2800GTに標準、2000GTとG系にオプション設定。視認性を高める中央のスピードメーターは、0.3秒のインターバルで的確に速度を表示する。

       
【1984年式 トヨタ セリカXX スーパー 2000 GT ブラック Vol.2】

【1】から続く

 2代目セリカXXは初代同様、セリカの上級車種という位置付けは変わりなく、6気筒エンジンとロングボディを採用。Cd値0.35という空力特性を極めたスタイルはロングノーズ&ショートデッキのシャープなデザインが際立ち、スポーツカーの必須項目となっていたリトラクタブルヘッドライトと低く抑えられたノーズで高性能をアピールした。

 そしてエンジンは2L SOHCの1G型と2.8L DOHCの5M‐G型でスタート。後者はトヨタでは特別なモデルに許される「GT」が与えられ、2800GTと名乗った。その名に恥じない動力性能は、当時の最強スペックとなる最高出力170ps/最大トルク24.0kg‐m、最高速200km/hオーバーが証明。この後、1983年8月のマイナーチェンジ時には5ps/0.5kg‐mのパワーアップが図られた。一方2Lは、デビュー翌年にSOHCターボのM‐T型とDOHC24バルブの1G‐G型という、ハイスペックのキーワードとなっていたターボとツインカム・マルチバルブの高性能エンジンを立て続けに投入。1G‐G型搭載車は2000GTとネーミングされ、「GT」ラインナップが完成した。

▶▶▶【画像17枚】XXのエンブレムが装着されるボンネット前端など



インパネ周辺は前/後期で大きな変更はなし。





ランバーサポートに空気を送り込むポンプ。背もたれには3つのエアバッグが内蔵されており、シート側面のボタンでそれぞれを選択して張り具合を調整できる。





15mm間隔のスライド、2度間隔のリクライニング、上下/前後のヘッドレスト、サイドサポートなど、8つの調整機能で身体をホールドするスポーツシート。



1984年式 トヨタ セリカXX スーパー 2000 GT ブラック(GA61)
Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4660×1685×1315
ホイールベース(mm) 2615
トレッド前/後(mm) 1440/1400
車両重量(kg) 1230
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm) 160/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速 3.566 / 2速 2.056 / 3速 1.384 / 4速 1.000 / 5速 0.850 / 後退 4.091
最終減速比 4.556
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/60R15(前後とも)
発売当時価格 216万7000円


【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2014年 08月号 vol.26(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1984年式 トヨタ セリカXX スーパー 2000 GT ブラック(全3記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KIYOSHI NISHINO/西野 キヨシ読者が選ぶハチマル車人気ベストテン2014

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