初めての新車、初めてのスポーツカーがこの2000GTだった|1970年式 トヨタ 2000 GT Vol.3

「これでコーヒーを飲みに行きますよ」と、茶目っ気たっぷりに答えるオーナー。誰もがあこがれる2000GTのオーナーだ。

       
【1970年式 トヨタ 2000 GT Vol.3】

【2】から続く

OWNER’S VOICE/初めてのスポーツカーがこの2000GTだった

「これでコーヒーを飲みに行きますよ」と、茶目っ気たっぷりに答えるオーナー。誰もがあこがれる2000GTのオーナーだ。



 22歳の時に新車で2000GTを買ってもらったという、うらやましい限りのオーナー。当初は2000GTとムスタングで迷ったが、結局は2000GTを選択。「初めてのスポーツカーだったので、納車の時は興奮しました」と当時のことを話してくれた。

 そして、入手後10年ほどは普通に使っていたが、次第にほかのクルマをメインで乗るようになり、2000GTに乗る機会は減っていった。ただしオーナーに売却する気はまったくなく、取材の3〜4年ほど前にはフルレストアを決意。期限を決めず、徹底的に仕上げてもらうようショップへ依頼したそうだ。こうして手元に戻ってきた愛車は新車と見紛うほどのコンディション。今後も現在の状態を維持していきたいと語った。


▶▶▶【画像20枚】フロント同様に後期モデルでは大型化されたリアのオーバーライダー。併せて、サイズが大きくなったリフレクター内蔵のサイドマーカーなど




後期ではグリルとフォグランプが一体化したデザインに。さらに、安全性を向上させるためにオーバーライダーも大型化された。




左右のシート間には、三角形のカーテシボックスが設置される。インパネと同じ木製のフタで、ぜいたくな作りだ。





ラゲッジスペースも豪華なカーペット張り。フロアボード下には前方に向かって右側にスペアタイヤや工具が収納され、左側には燃料タンクが設置されている。





1970年式 トヨタ 2000 GT(MF10)
Specification 諸元
全長 4175mm
全幅 1600mm
全高 1170mm
ホイールベース 2330mm
トレッド 前 / 後 1300 / 1300mm
最低地上高 155mm
室内長 770mm
室内幅 1430mm
室内高 950mm
車両重量 1145kg
乗車定員 2名
最高速度 215km / h
0→400m加速 15.9秒
登坂能力sinθ 0.552
最小回転半径 5.0m
エンジン型式 3M型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1988cc
ボア×ストローク 75.0×75.0mm
圧縮比 8.4:1
最高出力 150ps / 6600rpm
最大トルク 18.0kg-m / 5000rpm
トランスミッション型式 前進5段後退1段、オールシンクロ
変速比 1速3.074 / 2速1.838 / 3速1.256 / 4速1.000 / 5速 / 0.866 / 後退3.168
最終減速比 4.375
燃料タンク容量 60L
ステアリング形式 ラック&ドピニオン(15.1)
サスペンション 前後とも ダブルウイッシュボーン
ブレーキ 前後とも ディスク
ホイール 前後とも マグネシウム(5J)
タイヤ 前後とも 165HR-15
発売当時価格 238.55万円


初出:Nostalgic Hero 2016年 4月号 vol.174(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 トヨタ 2000 GT(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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