すれ違った3台のヨンメリに心奪われたオーナー 〜2016〜|1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E Vol.2

メーター&時計は完全無反射式を採用。左はスピードメーター、右はタコメーターを配置。

       
【1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E Vol.2】

【1】から続く

 C110は「ケンメリ」の愛称で呼ばれることとなった。
 ボディタイプはセダン、ハードトップ、バンなど、豊富なバリエーションが揃えられており、ここで紹介するのは4枚ドアのセダンタイプ。ファンからは「4枚ドア」の「ケンメリ」を略して、「ヨンメリ」と呼ばれて親しまれている。

 オーナーが、このスカイラインを所有するきっかけとなったのは、約7年前に奥多摩で開催された旧車のミーティングだった。

「ひと通り旧車を見て帰る途中に、遅れてきた3台のヨンメリとトンネルの中ですれ違いました。そのヨンメリが連なって走る姿がすごく衝撃的で、すぐに引き返して、じっくりと3台の姿を堪能しました」

▶▶▶【画像19枚】タイヤはダンロップ ディレッツァで、185/60R14を前後に。ハヤシストリートを選択したホイールなど

 家に帰るとそのヨンメリのリアガラスに貼ってあった「Mary′s」のステッカーから、L型エンジンを得意とする東京都西多摩郡瑞穂町のショップ、メリーズを探し出し、このヨンメリを購入。ボロボロだったボディ下の板金やオールペイント、カスタムなどを行って6年間大切に乗り続けている。

「数年前まで遠くから見ているだけだった旧車を所有することができ、とてもうれしいです。たくさんの方と出会い、話をするのが楽しくて、ミーティングにも参加するようになりました」

 あこがれだったヨンメリの所有を実現し、愛車とともに過ごす旧車ライフを心から楽しんでいるオーナーなのだ。




センターに配置された計器は、左から時計、燃料計、水温計、油圧計。下はエアコン、その隣のスイッチは左がハザード、右がパーキングとなる。





運転席はバケットシートに交換。助手席は純正シートのままだが、今後バケットシートに交換する予定とのこと。


1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E(C-GC111)
Specification 諸元
全長 4460mm
全幅 1625mm
全高 1395mm
ホイールベース 2610mm
トレッド前/後 1370/1350mm
最低地上高 165mm
室内長 1790mm
室内幅 1355mm
室内高 1135mm
車両重量 1190kg
乗車定員 5名
最高速度 180km/h
登坂能力tanθ 0.45
最小回転半径 5.2m
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78.0×69.7mm
圧縮比 8.6:1
最高出力 130ps/6000rpm
最大トルク 17.0kg-m/4400rpm
燃料装置 電子制御燃料噴射式(EGI)
変速比 1速 3.321 / 2速 2.077 / 3速 1.308 / 4速 1.000 / 5速 0.864 / 後退 3.382
燃料タンク容量 60L
使用燃料無鉛(レギュラー)のみ
排ガス規制適合51年
かじ取り装置歯車形式 ボールナット式
サスペンション 前ストラット式コイルばね/後セミトレーリングアーム式コイルばね
ブレーキ 前ディスク式/後リーディングトレーリング式
タイヤ前後とも 6.45S14-4PR
発売当時価格 118万3000円

【3】に続く

初出:Nostalgic Hero 2016年 4月号 vol.174(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E(全3記事)

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【1】から続く

photo : EIJIRO AKIMOTO/秋元栄二郎

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