ブースト計があったの? 「ケンメリ」の愛称で親しまれた4代目 〜2016〜|1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E Vol.1

ケンメリの特徴である丸目4灯テールランプの間に、「SKYLINE」と「2000GT」のエンブレムが誇らしげに輝く。

       
【1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E Vol.1】

 1972年9月にデビューした4代目スカイラインは、4気筒SOHC・G型エンジンを搭載した1600と1800、6気筒SOHC・L型エンジンを積んだ2000の3シリーズがあり、2000にはGTと豪華仕様のGT-Xをラインナップしていた。GT-Rは他シリーズから4カ月遅れ、1973年1月に発売されたが、のちに控えていた厳しい排ガス規制のためにわずか4カ月、197台で生産中止となり、多くのファンから惜しまれた。

 1975年に50年排ガス規制が施行されるとエンジンがEGI仕様になり、グレード名はGT-E、G T-X・Eに変更され、1976年の51年排ガス規制適合モデルになると型式はC111となった。

 当時からスカイラインの人気は高く、「羊の皮をかぶった狼」ことS50では硬派でスポーティーなイメージ、「愛のスカイライン」ことC10ではマイルドなイメージを大衆に浸透させていった。C110になると、テレビコマーシャルに若い男女を起用し、より柔らかいイメージを構築。そのコマーシャルに登場していた男女の名前「ケン」と「メリー」から、C110は「ケンメリ」の愛称で呼ばれることとなった。

▶▶▶【画像19枚】左はスピードメーター、右はタコメーター、そして右上にブースト計(バキューム計)を配置したメーターパネルなど





リアフェンダー側面に付けられた「Skyline」と「GT」のエンブレム。スカイラインGTを略して「スカG」とも呼ばれ、日本のスポーティーカーの代表的存在。ボディカラーは当時の純正ホワイトを再現したオリジナルカラー。






Cピラー右側はクオークドラフターエンブレム。
Cピラー左側は給油口となっている。


1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E(C-GC111)
Specification 諸元
全長 4460mm
全幅 1625mm
全高 1395mm
ホイールベース 2610mm
トレッド前/後 1370/1350mm
最低地上高 165mm
室内長 1790mm
室内幅 1355mm
室内高 1135mm
車両重量 1190kg
乗車定員 5名
最高速度 180km/h
登坂能力tanθ 0.45
最小回転半径 5.2m
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78.0×69.7mm
圧縮比 8.6:1
最高出力 130ps/6000rpm
最大トルク 17.0kg-m/4400rpm
燃料装置 電子制御燃料噴射式(EGI)
変速比 1速 3.321 / 2速 2.077 / 3速 1.308 / 4速 1.000 / 5速 0.864 / 後退 3.382
燃料タンク容量 60L
使用燃料無鉛(レギュラー)のみ
排ガス規制適合51年
かじ取り装置歯車形式 ボールナット式
サスペンション 前ストラット式コイルばね/後セミトレーリングアーム式コイルばね
ブレーキ 前ディスク式/後リーディングトレーリング式
タイヤ前後とも 6.45S14-4PR
発売当時価格 118万3000円


【2】【3】に続く

初出:Nostalgic Hero 2016年 4月号 vol.174(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1977年式 日産 スカイライン 2000GT-E(全3記事)

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photo : EIJIRO AKIMOTO/秋元栄二郎

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