「速さではなく、雰囲気を味わいたい」ホイールはフロントがS130Zの輸出用5.5Jで、リアには……|1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R Vol.3

取材時より遡ること11年ほど前に建てたガレージ。内部は作業もこなせるスペースを確保している。

       
【1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R Vol.3】

【2】から続く

OWNER’S VOICE/レース用OPを組み込んだ、PGC10の製作も計画中

このKPGC10のほかにレストア中のPGC10も所有するオーナー。「4ドアはレースオプションを使ってチューンする予定です」とのこと。




▶▶▶【画像24枚】一見すると純正のように見えるが、じつはオーナーのこだわり満載のチョイスで、適度なワイドトレッドを実現しているスチールホイールなど

「レースの影響で小学生の頃からあこがれていました」と、KPGC10への思いを話すオーナー。

 この個体は1989年に購入し、当初はワイドタイヤやファンネル装備で楽しんでいたそうだ。しかし、12年前に行ったフルレストアを機に「速さではなく、雰囲気を味わいたい」ということで、現在は純正に近い状態を維持しているという。

 こうしたこだわりを持つオーナーだが、今後は純正オプションのパーツでさらなるKPGC10の進化を計画している。



ガレージ内にはマッハのステアリングが2本も。そして所狭しとミニカーも飾られている。





取材車両は最終型のK4ヘッドを搭載。S20型はノーマルだが、オーバーホール時に純正ギア式オイルポンプを装着。点火系は、永井電子機器製MDIを組み込んで強化している。ただし、万が一のトラブルに備えて純正イグナイターも残している。


1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R(KPGC10)
Specification 諸元
全長 4330mm
全幅 1665mm
全高 1370mm
ホイールベース 2570mm
トレッド前/後 1370/1365mm
最低地上高 160mm
室内長 1655mm
室内幅 1325mm
室内高 1110mm
車両重量 1100kg
乗車定員 5名
最高速度 200km/h
登坂能力tanθ 0.58
最小回転半径 5.2m
エンジン型式 S20型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1989cc
ボア×ストローク 82.0×62.8mm
圧縮比 9.5:1
最高出力 160ps/7000rpm
最大トルク 18.0kg-m/5600rpm
トランスミッション型式 O.D付前進5段後退1段、ポルシェタイプ・サーボシンクロ式
変速比 1速 2.957 / 2速 1.858 / 3速 1.311 / 4速 1.000 / 5速 0.852 / 後退 2.922
最終減速比 4.444
燃料タンク容量 100L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 コイルスプリング独立懸架ストラット/コイルスプリング独立式セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 6.45H-14-4PR
発売当時価格 154万円


初出:Nostalgic Hero 2016年 4月号 vol.174(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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