直列6気筒じゃない!?|レアな4気筒エンジンを搭載したショートノーズのハコスカ Vol.1

       
プリンスの技術力、日産のマーケット戦略、2つの強みが1966年の合併後、初めて形となったのが、68年に登場した3代目スカイラインだろう。

市場のあらゆるレンジをカバーすべく、バリエーションに富んだラインナップ。スカイライン人気における盤石の基礎を築いたモデルであった。
 
乗用車モデルは1.5L直列4気筒エンジンの4ドアセダンからスタートし、フロントノーズを延長してエンジンスペースを確保した2L直列6気筒エンジン搭載車、ホイールベースを70mm短くして、運動性能を高めた2ドアハードトップモデルと展開していった。
 
3代目スカイラインといえば、フロントノーズの長い6気筒モデルが印象的だが、対して、4気筒モデルをショートノーズと呼んでいた。
 
ショートノーズは、ロングノーズに比べて手の届きやすい存在で、当時の若者には人気のモデルであった。思い思いのカスタマイズでクルマを楽しむ、そんな時代がやってきたのだ。


ハニカム形状のグリルが特徴的なスカイラインハードトップ1500デラックス。屋外で保管されていたが、オールペイントが施され、美しい輝きを見せる。


リアガーニッシュにもフロントグリル同様のハニカムデザインを採用。ハードトップに採用された4連テールランプがGTカーらしさを醸し出す。



ホイールはRYOBI製のクラシカルなデザイン。タイヤはBSスニーカー175/70R13を履く。オーナーはこのホイールに合うサイズのタイヤを探すのに苦労したという。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2017年6月号 Vol.181(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo : Daijio Kori/郡大二郎 text : Keishi Watanabe/渡辺圭史

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