「ケンメリといえばブルー」110スカイラインのボディ色には、カタログ上で4種類のブルーが存在する|1975年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X Vol.1

フロントグリル左端、2000 GT-Xに装着されているエンブレム。カタログ類のグレード表記は「GTハイフンX」となっているが、車体側にはそれがない。

       
最愛の車として、C110スカイラインを乗り継いでいるオーナー。2016年当時、その3台目となるスカイライン ハードトップはブルーのボディをまとっていた。

【1975年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 GT-X Vol.1】

 今回の巻頭特集の中で、唯一の登場となった4代目C110スカイラインの愛称は、ご存じケンメリ。1972年9月のフルモデルチェンジで登場。当時のポスターやカタログの多くには、ブルーのボディのハードトップ2000GT‐Xが載っていた。ケンメリといえばブルー。世の中にそんな刷り込みができていたとしたら、商品広告を担当していた戦略家たちの勝ちだったのかもしれない。しかし、その刷り込みを素直に受け入れ、自分のあこがれにしてしまうのも、それはそれで素敵な話ではないだろうか。

 C110スカイラインのボディ色には、カタログ上で4種類のブルーが存在する。ボディ&グレード、年式不同で濃から淡の順番に並べると、ダークブルーメタリック、ブライトブルーメタリック、ブルーメタリック、そしてライトブルーメタリック。今回の取材車両は、その中のブライトブルーメタリックをまとったハードトップ2000GT‐Xである。

▶▶▶【画像23枚】ブライトブルーメタリックへのオールペイントに合わせて、オリジナルに忠実な色のパーツへと置き換えた内装色など



左右のリアフェンダー用で、右の5角形バッジの右半分がゴールドなのがGT-Xの証し。





リアガーニッシュ右端のグレード名。





トランクリッドの右端の5速MT車用



1975年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 GT-X(KGC110)
Specification 諸元
全長 4460mm
全幅 1625mm
全高 1385mm
ホイールベース 2610mm
トレッド前/後 1350/1330mm
最低地上高 170mm
車両重量 1150kg
乗車定員 5名
最高速度 180km/h
登坂能力(tanθ) 0.46
最小回転半径 5.2m
エンジン型式 L20型
エンジン種類水冷直列6気筒 SOHC
総排気量 1998cc
最高出力 125ps/6000rpm
最大トルク 17kg-m/4400rpm
変速機 前進5段/後退1段
変速比 1速 3.321/2速 2.077/3速 1.308/4速 1.000/5速 0.864/後退 3.382
最終減速比 4.111
燃料タンク容量 55L
サスペンション前/後 ストラット式独立懸架/セミトレーリングアーム式独立懸架
ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング式
タイヤ前後とも 6.45S14-4PR
発売当時価格 120.9万円


【2】に続く

初出:Nostalgic Hero 2016年 2月号 vol.173(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 GT-X(全3記事)

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photo : NOBUTAKA KOREMOTO/是本信高

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