血をもっとも濃く受け継ぐオーナー|1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.3

父の思い出のハコスカGT-Rを再び。

       
【1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.3】

【2】から続く

 クルマ道楽の血をもっとも濃く受け継ぐオーナーは、R35GT‐Rを所有する。もともとダンロップのテストドライバーだったことからクルマだけでなくバイクにも数多く乗って来ており、1981年式RZ350や現在も人気のパッソル、日本国内販売割当がわずか48台のYZF R1SPなどを所有。バイク道楽も発揮している。

 そんな環境の中でオーナーは、ハコスカがあった当時の一家を再現し、父を喜ばせようと長年同型のGT‐Rを探していた。しかしさすがに1969年式の4ドアGT‐Rは数が少なく、また価格も高騰しており、簡単に購入できる価格ではなくなっていた。そんな中、知り合いから極上のフルオリジナル車を譲ってもよいという話が舞い込み、購入することに。それをさらに旧車専門ショップ「GT‐Rサービスワタナベ」に持ち込みオーバーホール。オーナーが言うところの「ヒュンヒュン回るエンジン」が搭載された美しきボディのハコスカGT‐Rは、最高の1台に仕上がり、一家にやってきた。

 現在、一家のガレージの中ではR35GT‐Rと並べて置かれているハコスカGT‐R。オーナーが記憶する一家の良き時代の姿は、今も変わることなく、存在しているのである。


▶▶▶【画像23枚】オプションでウエーバーも選択可能だった。赤いクリーナーカバーを外すとファンネルが現れる3連装ソレックスツインチョークキャブレターなど

OWNER’S VOICE/クルマ道楽一家のスカイライン、そのガレージは今も変わらず

初代と最新型のGT-Rが並ぶガレージ。広い敷地内には、このようなガレージが点在。父、息子、孫の3世代全てがクルマ道楽で、趣味車だけでも数台に。今も3世代全員でドライブに行く、仲の良い一家だ。






1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)
Specification 諸元
全長 4395mm
全幅 1610mm
全高 1385mm
室内長 1775mm
室内幅 1300mm
室内高 1120mm
ホイールベース 2640mm
トレッド前/後 1370/1365mm
最低地上高 160mm
車両重量 1120kg
乗車定員 5名
登坂能力sinθ 0.490
最小回転半径 5.3m
エンジン型式 S20型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1989cc
ボア×ストローク 82.0×62.8mm
圧縮比 9.5:1
最高出力 160ps/7000rpm
最大トルク 18.0kg-m/5600rpm
最高速度 200km/h
0→400m 16.1秒
変速比 1速 2.957 /2速 1.858/3速 1.311/4速 1.000/5速(OD) 0.852/後退 2.922
最終減速比 4.444
燃料タンク容量 100L
ステアリング形式 リサーキュレーティング・ボール(ギア比18.5)
サスペンション前/後 ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル
ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
タイヤ前後とも 6.45H14-4PR
発売当時価格 150万円

初出:Nostalgic Hero 2016年 2月号 vol.173(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(全3記事)

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photo : YOSHITAKA TAKAHARA/高原義卓

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