雨の日には乗らないハコスカ。普段のアシは2ストのキャリイ。父親はフェローをカスタム|1972年式 日産 スカイライン 2000 GT Vol.3

ガレージに到着し、早速、ちょっとした汚れを拭き取るオーナー。白いキャリイが入っているスペースがハコスカ用ガレージだ。

       
珍しいAT仕様のハコスカは、お父さんからのプレゼント!!
某ディーラーのサービス部門で、整備士として働いているオーナー。
お父さんも整備士で、旧車好き。そのDNAをしっかり受け継いでいる。

【1972年式 日産 スカイライン 2000 GT Vol.3】

【2】から続く

「通勤のアシには、3気筒の2サイクルエンジンが気に入っているST30のキャリイを使っています。ハコスカは、雨の日には走らせないようにしていますから。一人でドライブしていて、晴れていたのに急に通り雨に降られた時には、ひとりでパニックになりました」と大喜さん。今後も、できるだけ純正の状態を維持していくつもりだが、多少はチューニングなども楽しむつもりだ。

 そんなオーナーの強い味方になっているのが、父。ハコスカを保管しているガレージの隣のシャッターを開けてもらったところ、ブルーのフェローが収まっていた。このフェローはオーナー父が可愛がっているクルマで、コンディションは抜群。現在はウマに載せられた状態で、タイヤを外し、各部を整備している真っ最中だ。

「ダイハツの360が好きで、自分好みにイジってます」とオーナー父。基本的には純正のスタイルを守りつつ、フェンダーミラーを砲弾形に変更したり、MOMOのステアリングやルームミラー、マフラーなどをセンスよくカスタム。ガレージには、スペアのエンジンやパーツなどが多数ストックされていた。

▶▶▶【画像22枚】エンジンルームのコンプレッサーを他車用に交換し、立派に実働するセンターコンソール部に組み込まれた純正クーラーなど

「ハコスカに装着しようと思って、ソレックスなんかも手に入れたんです」とオーナー父。オーナーも、アルミ製の燃料キャップやオリジナルのイラストを描いてもらったそうだ。親子で共通の趣味を楽しめるのが、うらやましい。




父のDNAを受け継ぎ、整備士となり、旧車好きとなったオーナー。父子ツーショット撮影は、ちょっと照れくさそうだった。






「電動パワステは楽ですよ。クーラーも効きますし」とスムーズにドライブするオーナー。あいにくの空模様で、心配そうでした。





20年ぶりのハコスカに、オーナー父も大満足。今後のプランをオーナーと相談中。



初出:Nostalgic Hero 2016年 2月号 vol.173(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1972年式 日産 スカイライン 2000 GT(全3記事)

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photo:RYOTA-RAW SHIMIZU / 清水良太郎

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