6気筒、スカイラインGTの乗用車的な美しさ。郷愁のグランツーリスモ|1971年式 日産 スカイライン 2000 GT Vol.1

格子形デザインのフロントグリル。ヘッドライト脇の2000GTエンブレムが、このクルマのアイデンティティーを主張する。

       
サーフィンラインと呼ばれる、スカイライン独特のリアフェンダーのプレスライン。ここで紹介するオーナーのスカイライン2000GTは、まさにこのサーフィンラインの美しさを再認識させてくれる。

【1971年式 日産 スカイライン 2000 GT Vol.1】

 ハコスカGT-Rの、レース用に太いタイヤを履かせるため、リアのフェンダーアーチをカットして張り出させた姿は、特別な存在感を漂わせるが、スカイラインGTの乗用車的な美しさは、レーシーな存在のGT-Rとはひと味違ったものである。

 スカイライン1500や1800の、スタンダードやデラックスなどの4気筒エンジンに代え、ロングノーズ化して余裕ある直列6気筒1998cc、L20型エンジンを搭載。大人5人が乗れて、トランクに荷物が積め、長距離の高速ドライブにも適したパッケージングは、グランツーリスモを名乗るのにふさわしい。


【画像20枚】彫りの深いサーフィンラインや、後期型の特徴であるセパレートタイプのテールランプなど





グリル中央のセンターオーナメントは横幅の広いタイプ。






左右フェンダーに取り付けられたエンブレム。ハードトップの筆記体に対し、4ドアはブロック体。色が抜けているが、こちらもGT仕様の青。



ハヤシストリートホイールが軽快なイメージ。ブルーガラスはメーカーが早々に製廃し、後にグリーンになったためむしろ貴重。マフラーは純正。


1971年式 日産 スカイライン 2000 GT(GC10)
SPECIFIVATION 諸元
全長 4400mm
全幅 1595mm
全高 1390mm
ホイールベース 2640mm
トレッド前/後 1325/1320mm
最低地上高 170mm
室内長 1755mm
室内幅 1300mm
室内高 1110mm
車両重量 1095kg
乗車定員 5名
最高速度 170km/h
登坂能力 tanθ0.58
最小回転半径 5.3m
エンジン型式 L20型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78.0×69.7mm
圧縮比 9.5:1
最高出力 120ps/6000rpm
最大トルク 17.0kg-m/4000rpm
キャブレター 2バレルシングル
変速比 1速 3.592/2速 2.246/3速 1.415/4速 1.000
最終減速比 3.90
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 コイルスプリングマクファーソンストラット/コイルスプリングセミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
タイヤ前後とも 6.45S-14-4PR
発売当時価格 86万円


【2】に続く

初出:Nostalgic Hero 2016年 2月号 vol.173(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 スカイライン 2000 GT(全3記事)

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photo : NOBUTAKA KOREMOTO/是本信高

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