フロントバンパーサイドに突き出した常識破りのマフラー|ホンダ シビック SiR Vol.1

フロントバンパーサイドに突き出した常識破りのサイド出しマフラーが、甲高いエキゾーストノートを奏でる。メインパイプが短くなっているため、高回転寄りの特性となる。逆に低速トルクは細くなる方向だが、軽い車重ということもあって、オーナーはあまり気にならないそうだ。ちなみに吸入空気を取り込むためのヘッドライトダクトは、JDM PASSWORD製。

       
西海岸を意識したロワードシビックは、B18C型スワップのセミカーボンボディ

【ホンダ シビック SiR Vol.1】ジャパニーズチューンドを模倣したレーシーなスタイル


 車重1トンそこそこの軽量ボディに、高回転までブン回るVTECエンジンを搭載したEGシビック。ベース車としての手ごろさも手伝って、峠の走り屋から絶大な支持を集めた。一方、アメリカでもシビック人気は根強く、ジャパニーズチューンドを模倣したレーシーなスタイルが一世を風靡。西海岸を中心に独自のストリート文化を形成していった。

 愛知県の「ダディーモーターワークス」と「REAL RIDE」がタッグを組んで製作したこのシビックも、そうしたUS風のテイストを盛り込んだ1台。各部にカーボンパーツをあしらったそのルックスや、ただ者ならぬ車高の低さばかりに目を奪われがちだが、実は注目すべきはその中身にある。


▶▶▶【画像23枚】フロントサイド出しマフラーへとつながるエキゾーストマニホールドは十分な長さを取った等長タイプ。コアサポートを延長することで、その前に設置するエアコンコンデンサーを隠しているラジエーターなど



カーボンフェンダーに収められるのは、リバレル加工を施したBBSメッシュの15×7J。絶妙なツライチ加減だ。





モール類はすべて撤去され、スムージング処理が施され、スッキリとした外観に仕上げられている。





ボンネットやフェンダーに加え、リアゲートもカーボン化してレーシーなスタイルに仕上げている。リアスポイラーはスプーン製をチョイスし、リアゲートとの一体感をアップ。



ホンダ シビック SiR(EG6)
■エクステリア SEIBONカーボンボンネット/カーボンフロントフェンダー/リアゲート、
スプーンリアスポイラー、HASPORTヘッドライトダクト/サイドマーカー、モール撤去、スムージング処理
■エンジン B18C型換装、OER4連スロットル(φ44mm)、ワイヤータック、エンジンルーム塗装
■電気系 トラストeマネージ、スプーンVTECコントローラー
■吸排気系 社外タコ足、ワンオフφ60mmフロントサイド出しマフラー
■冷却系 スピードファクトリー製アルミラジエーター改、エアコンコンデンサー(ワンオフ)、エアコンリキッドタンク移設
■駆動系 DC2インテグラタイプR用ミッション流用
■サスペンション バーディークラブ製プロスペック車高調(F)28kg/mm、(R)20kg/mm、
百式フロントアッパーアーム/リアアッパーアーム、
ファンクション7ロワアーム/サブフレーム、ナックルショート加工
■ブレーキ (F)R32純正4POTキャリパー流用、(R) R32純正2POTキャリパー流用、
アコード用マスターバック流用、ブレーキ配管引き直し
■インテリア スパルコ製コルサバケットシート/L275ベローチェステアリング、ミラクル製ロールケージ
■タイヤ ブリヂストン ポテンザRE11 165/50R15
■ホイール BBS RS (F)15×7J、(R)15×8J(リバレル2.5インチ) 


【2】【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2013年 11月号 vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ホンダ シビック SiR(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJI(I SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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