キュートなヒップの国産ヒストリックカー。60年前に生産された初代スカイラインが日本に里帰り パート2

実は手元に貴重なデータがある。ALSIの生産台数に関するもので、富士精密工業から61年2月にプリンス自動車工業に社名変更した当時の様子が垣間見える。

 57年の年間生産台数は1832台で、翌58年が4957台、さらに59年が6075台と伸び、丸形4灯ヘッドライトを採用した2型にマイナーチェンジした60年には1万109台と、大台に到達している。

 一方、商社を通じて外国への輸出も開始され、最初の58年は25台が海を渡った。翌59年が633台、60年が551台、61年が563台と数を重ね、ALSIは約3000台が輸出されたようだ。北米向けでは左ハンドルが用意され、ボディの塗色なども現地で好まれる仕様になっていた。


リア周りでは、国内仕様にあるバックランプが装着されず、逆にリフレクター(反射板)が左右に2個追加されている。


BFグッドリッチ製のホワイトウォールタイヤを装着。サイズは7.50-14


発売当時、国内ではフェンダーミラー装着がまだ義務付けされていなかった。輸出仕様ではドアミラーとなるが生産時に付けられていたかどうかは不明だ。


この頃のプリンス車のエンジンには、独特な鍋形のエアクリーナーボックスが付けられていて、本来であれば輸出仕様も同様だったはずだが、汎用のエアクリーナーに置き換えられていた。クラクションはデュアルで装着。


搭載エンジンは、車検証に総排気量1.48ℓと記載されているのでGA30型のようだが、型式プレートには32と書いてある……。


上段はボディナンバー、下段は輸出仕様左ハンドルの296台目という意味。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2017年6月号 Vol.181(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo : Ryota-raw Shimizu/清水良太郎

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