このルックスで国産車なの!? 60年前に生産された初代スカイラインが日本に里帰り パート1

1957年4月にデビューした初代スカイラインの車両型式がALSIであることは、本誌読者の中にもご存じの方が多いと思う。「A」はエンジン排気量が1.5Lであることを表し、「L」は使用するシャシーのコード、「S」は乗用車を表し、「I」(欧文のアイ)は乗用車として発売された順番を表している。

 スカイラインを生み出した富士精密工業は戦前の中島飛行機にルーツを持ち、エンジン設計の確かさでは定評があった。ALSIに搭載されたGA30型エンジンは、1484ccの排気量を持つ水冷直列4気筒OHVで、60 ps のハイパワーを誇った。

 シャシーも当時としては先進的なメカニズムを盛り込み、サスペンションは前輪に独立懸架のダブルウイッシュボーン・コイル、後輪はド・ディオンアクスルにリーフスプリングを組み合わせて、ファミリーカーとして上質な走りが感じられる仕上げとなっていた。


1957年4月にデビューした丸形2灯ヘッドライトを持つ1型。輸出仕様と国内仕様で特に外観上、変更されたところはないようだ。






ボディに配置されたエンブレム類。ひとつひとつの造形がデザインされていて、デザイナーのこだわりが感じられる。「PRINCE」はブロック体で表現する一方で、「Skyline」は筆記体としているあたりも工夫が凝らされており、このSkylineのエンブレムは次のS50系にも引き継がれる。


レストアするにあたり、仕様の拠り所となった当時もののパンフレット。アメリカ車のデザインの影響を受けているALSI系のフォルムに、この色はよく似合う。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2017年6月号 Vol.181(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo : Ryota-raw Shimizu/清水良太郎

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