自動車ショー閉幕後10日で発売開始!|1972年式 いすゞ ベレット 1800 GT Vol.1

レース技術が注がれた本格的なGTカー。

       
【1972年式 いすゞ ベレット 1800 GT Vol.1】

ベレットは1963年6月に全国に向けて発表され、同年10月26日から11月10日に開催された第10回全日本自動車ショーに展示された。未来的なデザインの試作車やプロトタイプが並ぶショー会場において、現実的なフォルムを披露したベレットは、多くの来場者たちに発売を強く期待させた。

【画像20枚】購入の決め手となったミクニソレックスφ40mmツインキャブ。当時物を磨き上げて装着した真ちゅう製ファンネルなど


 ショーが終わって間もない11月20日に主要都市で発売され、G150型直列4気筒OHVを搭載した1500とC180型ディーゼルエンジンを搭載した1800をラインナップ。それぞれにスタンダードとデラックスを設定して4車種での発売開始となった。

 その半年後、1964年4月に「ファン待望のGTカー いすゞに誕生!」というコピーで、日本初の「GT」であるベレット1600GTが発売された。レース技術をフィードバックした本格的なグランド・ツーリングカーは、通称「ベレG」として広く人々に親しまれた。



通称「ベレGミラー」と呼ばる砲弾型のフェンダーミラー。視認性もよくスタイリッシュで、鏡面角度の調整が中央のネジ1本でできる。





ルーフ中央に配置されたアンテナは、ベレットGTの特徴となる。真ん中にあることで、スタイリッシュな印象がより高まるが、室内からは操作することはできない。






1971年10月に行われた最後のマイナーチェンジでテールランプが大型の四角タイプに変更。



1972年式 いすゞ ベレット 1800 GT(PR95)
SPECIFICATION 諸元
全長 4015mm
全幅 1495mm
全高 1325mm
ホイールベース 2350mm
トレッド前/後 1260/1240mm
最低地上高 195mm
室内長 1480mm
室内幅 1240mm
室内高 1060mm
車両重量 950kg
乗車定員 4名
最高速度 180km/h
登坂能力 sinθ0.55
最小回転半径 5m
エンジン型式 G180型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 1817cc
ボア×ストローク 84.0×82.0mm
圧縮比 9.7:1
最高出力 115ps/5800rpm
最大トルク 15.5kg-m/4200rpm
変速比 1速 3.207/2速 1.989/3速 1.356/4速 1.000/後退 3.592
最終減速比3 .727
燃料タンク容量 46L
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン独立懸架コイルスプリング/ダイアゴナルリンク独立懸架コイルスプリング横置きリーフスプリング併用
ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
タイヤ前後とも 6.45-13-4PR
発売当時価格 87万円


【2】【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 12月号 vol.172(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1972年式 いすゞ ベレット 1800 GT(全3記事)

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photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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