「幼少の頃、実家にはクルマがなく、伯父のカローラバン(KE10)に乗せてもらうのが楽しみでした」|1980年式 トヨタ カローラ セダン 1600 GT Vol.2

FRセダン最後に生まれたホットバージョン。

       
【1980年式 トヨタ カローラ セダン 1600 GT Vol.2】

【1】から続く

 今回撮影した80年式のTE71カローラセダン1600GTのオーナーは、6年前の2009年7月に、埼玉県さいたま市にある「むさしの自動車商会」で、フルノーマルの状態で購入。その後、13年には神奈川県相模原市の「永遠ボディー」において、ボディを中心にほぼ新車時のコンディションにレストアを施した。

ヘッドレストが分割となるGTのフロントシート。ヘッドクリアランスに十分な余裕があり、国際サイズといえる居住性を実現した後席など【写真22枚】

「幼少の頃、実家にはクルマがなく、伯父のカローラバン(KE10)に乗せてもらうのが楽しみでした。免許を取った頃もカローラを買いたかったのですが、E70系は生産が終わり、E80系になっていました。中古車屋さんでTE71を見つけましたが、学生の身であったため、予算の関係で泣く泣く70スプリンターSXにしたんです」とオーナー。



一体式ウインドータイプのメーターパネルは、左側にスピード、右側にタコメーターを。タコメーターの右側には各種インジケーターを装備する。





コンソール下段、金色の部分にはEFI用コンピューターが設置されている。





クッションストロークを大きくとり、座り心地を向上させるとともに、シート寸法にゆとりをもたせるなど、疲労を軽減させるシートを新たに開発。GT、SE、GLには、ヘッドレスト分割式フロントシートを採用。また、シート表皮には上質なファブリック素材が使われている。


1980年式 トヨタ カローラ セダン 1600 GT(TE71)
SPECIFICATION 諸元
全長 4225mm
全幅 1610mm
全高 1385mm
ホイールベース 2400mm
トレッド前/後 1340/1345mm
最低地上高 150mm
室内長 1710mm
室内幅 1330mm
室内高 1130mm
車両重量 955kg
乗車定員 5名
登坂能力 tanθ0.61
最小回転半径 4.7m
エンジン型式 2T-GEU型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1588cc
ボア×ストローク 85.0×70.0mm
圧縮比 8.4:1
最高出力 115ps/6000rpm
最大トルク 15.0kg-m/4800rpm
燃料供給装置 EFI
変速比 1速 3.587/2速 2.022/3速 1.384/4速 1.000/5速 0.861/後退 3.484
最終減速比 4.100(4.300)
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 ボールナット式(16.1)
サスペンション前/後 ストラット式コイルスプリング/ラテラルロッド付4リンクコイルスプリング
ブレーキ前後とも ディスク
ホイール 13×5.0J
タイヤ前後とも 175/70HR13
発売当時価格 128.5万円


【3】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 12月号 vol.172(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1980年式 トヨタ カローラ セダン 1600 GT(全3記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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