中学生時代の憧れを胸に|未来を示唆した独創のフォルム コスモスポーツ 2

唯一無二のクーペフォルムを持つ、コスモスポーツのサイドビュー。プロトタイプから基本フォルムに変わりはないが、市販仕様の前期、後期それぞれに細部で異なる部分がある。

       

クーペが輝いていた時代
72年式 マツダ コスモスポーツ(L10B)


 第11回東京モーターショーから2年半後の1967年5月、ついにコスモスポーツが発売された。L10Aの型式を持ち、販売価格は148万円。大卒初任給が約2万5000円だったころ、その60倍もする高額スポーツカー。まさに皆が憧れるクルマだった。

 今回の取材車両のオーナー、中尾雄次さんも、当時コスモスポーツに憧れる少年のひとりだった。
 
「九州に住んでいた中学生のころ、雑誌で初めてコスモスポーツを見て、そのスタイルにひと目ぼれしました。プラモデルを何台も買って作って、いつかは本物が欲しいと思っていました」

 中尾さんにとってその夢が実現するのは、40数年後のことだった。自ら起こした事業も順調に推移し、子育ても終わったころ、自分の好きなクルマに乗りたいと改めて思い始めた。
 そんなとき、2009年2月にパシフィコ横浜で開催された第1回ノスタルジック2デイズに訪れたのである。

コスモスポーツの前正面
前期と後期では、フロントバンパー下のアンダーカバーの形状が異なる。ヘッドライトはIPF製マルチリフレクターヘッドライトを装着する。




コスモスポーツの後正面
横一文字に通るリアバンパー。その上下に分割されたテールランプが個性的だ。


コスモスポーツのトランクルーム
黒いボードがあって見えないが、奥にある燃料タンクは、ステンレス製のワンオフものを装着。
左のバッテリーは予備として据え付けているもので、メインは助手席後ろのカバー内に置かれている。



コスモスポーツのホイール
純正スチールホイール&ホイールカバーに、ブリヂストン・スニーカー、165/80R15タイヤを選択する。


コスモスポーツのエンジンルーム
キャブレターはウエーバー製に交換。ワンオフのインテークマニホールドとK&N製エアクリーナーを組み合わせている。自ら走りながらセッティングを出したそうで、ノウハウはかなり蓄積されたとか。永井電子製シリコーンワイヤープラグコードを装着。




ラジエーター上のパネルに付く型式プレート。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2014年12月号 Vol.166(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo:Isao Yatsui/谷井功

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