ヒストリック・ルート66が舞台! アメリカ大陸を走破するクラシックカーのラリーレイド|グレートレース 2015 Vol.1

オクラホマ州エルクシティにある「ナショナル・ルート66ミュージアム」の看板の前で。レースのルート沿いにある人気観光スポットだ。

       
【GREAT RACE 2015 cross THE AMERICAN Six STATES Vol.1】

グレートレース2015に参戦、9日間で4000kmを駆け抜ける!  
6月20日から9日間にわたってアメリカで開催されたクラシックカーイベント「グレートレース2015」。
名古屋と東京にショールームを持つ中古車専門店「ビンゴスポーツ」から、スカイライン2000 GT-Rが参戦。
ナビゲーターとしてこのGT-Rに乗り込んだ自動車ライターの西川 淳さんに、レースのリポートをお願いした。

ハコスカGT-Rでアメリカ大陸を走破 〜第1回〜

ミズーリ州のカークウッドをスタートし、旧ルート66の経路を走破、カリフォルニア州のサンタモニカにゴールする行程など【写真21枚】

 「グレートレース」は、アメリカで毎年開催されるクラシックカーのラリーレイドだ。今年で25回目を迎えた人気イベント。ウワサには聞いていたが、マサカ、自分がアメリカのラリーに参戦することになるとは思いもよらなかった。日本のクラシックカーラリーといえば、たいていがミッレミリアに代表されるヨーロピアンの系譜であって、アメリカのラリーは縁遠かったからだ。

 話は、昨年夏にさかのぼる。国内のクラシックカーラリーに参加していた筆者は、旧知のカメラマンから相談を受けた。いわく、「ハコスカのRでグレートレースに出てくれるような人、知らない? 」

 なんでも、来年(つまり今年)のグレートレースは、25回目を記念して、日本人も大好きなヒストリック・ルート66が舞台になるという。そこで、日本人チームを結成して、日本車で出場しようという企画が持ち上がった。トヨタ2000GTやフェアレディZ432といった名だたる国産旧車が名乗りをあげているけれども、ハコスカのエントリーがないらしい。グレートレースはもちろん、日本人が日本車で参加というコンセプトに興味を引かれた筆者は、ビンゴスポーツに数台のハコスカ在庫があることを思い出し、すぐさま武井真司社長に打診してみた。

「グレートレース、出てみません? ボクと一緒に(←ココ大事)」







カークウッドのスタート会場には大きなゲートが設けられ、ローカル色豊かなセレモニーが行われた。





スタート前日の6月19日には、雨の中、車両検査が行われた。事前にしっかり準備を整えていたビンゴスポーツGT-Rは、問題もなく無事に検査をパスした。





会場には多くの観衆が来場、出発するクラシックカーを見送った。





ビンゴスポーツGT-Rもゲートをくぐってスタート。この瞬間から9日間の過酷なレースがスタートした。





日本からは8台の国産旧車が「チーム・ジャパン」のステッカーをフロントガラスに貼ってエントリー。トヨタ2000 GT後期型は注目の的。





日本専売だったフェアレディZ432も、アメリカの大地を駆け抜けた。オクラホマシティに無事到着。



【2】【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 10月号 vol.171(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

GREAT RACE 2015 cross THE AMERICAN Six STATES(全3記事)

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text:JUN NISHIKAWA/西川 淳 photo:BINGO SPORTS/ビンゴスポーツ

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