もし、東次郎さんが生きていれば・・・浮谷東次郎展(ふりかえり) Vol.2

1960年代に生産されていた各車が、当時のレース仕様の姿になって展示されていた。

       
【浮谷東次郎展(ふりかえり) Vol.2】

伝説のレーサー、浮谷東次郎の没後50年となる2015年、縁ある車両を集め、資料を展示した企画展が名古屋で開催された。本人の息吹が感じられるような、みごとな会場演出だった。

【1】から続く

「私の父親が、もともと東次郎さんの父、洸二郎さんと知り合いで、今回は姉の朝江さんに多大な協力をいただきました。没後50年がたち、東次郎さんの存在をこれからの世代の人たちに伝えたい、という朝江さんの意向もあり、この企画展が実現しました」

 と話すのは、アウトガレリア ルーチェのディレクター、平松正光さん。

 大きなパネルには、東次郎さんの幼少の頃の姿からレーサーとして活動していた時代までの記事がまとめられており、読み応えある内容となっていた。

 もし、東次郎さんが生きていれば今年73歳。日本のレース界は、彼の影響を強く受けていた、かもしれない。

※文中敬称略


船橋サーキットを模したディスプレーなど【写真13枚】



表彰台で来ていたジャンパーと同じものを、当時の写真とともに展示。実際に本人が着ていたものではないが、半世紀の時を感じた。





当初、私家版として出版された書籍「がむしゃら1500キロ」で、実際に東次郎さんが乗っていたクライドラーK50(1955年式)の同型車も展示されていた。






自動車専門誌に寄稿した直筆原稿と名刺。オートスポーツ誌に掲載された「スズカサーキットの攻略法」は、当時のバイブルとなった。



初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 10月号 vol.171(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

浮谷東次郎展(全2記事)

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