60年代、夢と青春の軌跡、浮谷東次郎展(ふりかえり) Vol.1

1960年代に生産されていた各車が、当時のレース仕様の姿になって展示されていた。

       
【浮谷東次郎展(ふりかえり) Vol.1】

伝説のレーサー、浮谷東次郎の没後50年となる2015年、縁ある車両を集め、資料を展示した企画展が名古屋で開催された。本人の息吹が感じられるような、みごとな会場演出だった。

1960年代に生産されていた各車の当時のレース仕様など【写真13枚】

 浮谷東次郎。若き日の林みのるさんとともに、濃密で短い青春時代を過ごした希代のレーサーは、すでに伝説の人物となって久しい。その人となりと当時の活動の様子を余すところなく表現した企画展「TOJIRO 60s夢と青春の軌跡、浮谷東次郎と船橋サーキットの伝説」が、6月13日から8月30日までの会期で、名古屋市名東区にあるギャラリー「アウトガレリア ルーチェ」で開催された。

 会場に入ってまず目に飛び込んできたのは、当時の船橋サーキットを模したディスプレー、そしてカーナンバー20、浮谷仕様のトヨタスポーツ800とともに並べられた同時代のレース仕様車たちだった。さらにガラスケース内に収められた展示品は、すべて本人に縁のあるものばかりで、その内容は写真、トロフィーなどはもちろん、寄稿していた自動車雑誌向けの手書き原稿、名刺まであった。




入口右手の展示ケースには、レースで獲得したトロフィーやカップ、盾などが、有名なポートレートとともに並べられていた。





展示物と合わせて企画展の価値を上げていたのが、パネルに書かれた東次郎さんのヒストリー。たくさん集められた写真も、印象的なものばかりだった。


【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 10月号 vol.171(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

浮谷東次郎展(全2記事)

関連記事: モーメント・オブ・ザ・グローリー

RECOMMENDED

RELATED

RANKING