2代目プレリュード、カリーナED、S13シルビア・・・デートカー御三家に続け!|女子のハートを独り占め! 魅惑のデートカー Vol.1

Nosweb 編集部 |2021/10/24 19:00 Facebook Twitter LINE BA4 PRELUDE 元祖2代目に続き、3代目でもデートカーの中心的存在だったプレリュード。リトラクタブルヘッドライトや低いボンネットなど、2代目で男女を魅了したスタイルは継承されている。助手席を倒す「あの」リクライニングレバーは、もちろん運転席側に装着。この3代目は1987年のデビューだが、翌1988年にS13シルビアが登場。若い男女を取り合う熾烈なライバル関係にあった。

       
【女子のハートを独り占め! 魅惑のデートカー Vol.1】

 1980年代に生まれたデートカーという言葉には明確な定義はない。強いて言えば「女子にモテる」クルマだということだろうか。90年代以降、この言葉を耳にすることはほとんどない。80年代という特異な時代だったからこそ生まれたデートカーを振り返る。

 ことの始まりは80年代前半。この頃になると、ターボやDOHCに代表される高性能エンジンが台頭し始め、新たな技術も次々に登場してきた。これらのハイスペックをウリにしたスポーツカーが全盛期となる。その半面、スポーツカーほどではないが高い性能と、スポーツカーのようなスタイリッシュなデザインを持つクルマが数多く生み出されている。いわゆる2ドアクーペがその代表例で、スペシャリティーカーというジャンルを一般に広めた。セダンは野暮ったい、スポーツカーほどの性能はいらない……そんな選択肢と嗜好の多様化によって、このジャンルのクルマたちは注目を集め、若い男女を中心にもてはやされた。

 その代名詞となるのが2代目プレリュードで、このクルマこそデートカーという言葉を生み出した張本人だ。80年代半ばになると、4ドアでありながらクーペのようにスタイリッシュなカリーナEDが登場。スペシャリティーカーではないものの、ハイソカーブームに乗って注目の的に。そして、1988年にデビューしたS13シルビアも大ヒット。若者たちがこぞって乗っていた。

 これらについては、リンクを見てもらいたいが、80年代を3つに分けると、この3台がデートカーの中心にいた。そして、この御三家に続くのが、デートカーの血統を受け継いだ3代目プレリュードと、ハイソカーブームの寵児であるソアラとマークⅡだ。



国産スペシャリティーカーの代表格といえば外せないソアラなど【写真13枚】

Z20 SOARER

 国産スペシャリティーカーの代表格といえば、やはりソアラは外せない。初代で国産最高峰スペシャリティーカーの地位を確立。86年にデビューした2代目は高性能&高級をコンセプトに先進技術を満載。性能も豪華さも装備も価格も、プレリュードやシルビアと比べてすべてが1ランクも2ランクも上の存在で、大人なデートカーという位置付けだったが、バブル景気に後押しされて大ヒット。まさにバブルの申し子と呼べる特別な存在だった。

BA4 PRELUDE

 元祖2代目に続き、3代目でもデートカーの中心的存在だったプレリュード。リトラクタブルヘッドライトや低いボンネットなど、2代目で男女を魅了したスタイルは継承されている。助手席を倒す「あの」リクライニングレバーは、もちろん運転席側に装着。この3代目は1987年のデビューだが、翌1988年にS13シルビアが登場。若い男女を取り合う熾烈なライバル関係にあった。

GX71 MARK2

 バブルに向かって日本経済が上向きになるにつれて、街には白いセダンがあふれていた。いわゆるハイソカーブームの到来だ。70年代にはなかった「純白」のボディカラーがハイソカーの象徴で、トヨタのスーパーホワイトは瞬く間に広まった。その中心的な存在が71マークⅡだ。純白にワインレッドの内装色を組み合わせたマークⅡは爆発的なヒットを記録し、上級デートカーとして一時代を築いた。


【2】【3】【4】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2014年 5月号 vol.25(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

女子のハートを独り占め! 魅惑のデートカー(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ

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