スバル360誕生の場所と時間(えっ、どうやって?)に行ってみよう!〈その1〉|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第6回 前編

走っているとクルマがいろいろなことを教えてくれます。トラブルがあっても「レディーバードのことを身をもって教えてもらえた」という気持ち。


 スバル360を好きになると、クルマだけでなく「造った人」や「その時代」も好きになります。大貴誠もスバル360について書かれた本や記事を読みふけり「エンドレス百瀬」「中島飛行機三鷹製作所」「旧伊勢崎第二工場」なんていう名前に憧れていました。


 大貴誠がどうしても「スバルに乗って行ってみたい」と思った場所は3つあって、「三鷹製作所のエンジン設計チームが、舗装も満足にしていない悪路を、自社のスクーター『ラビット』で何度も往復した伊勢崎工場への道」と「クルマの完成直前に最後の登坂テストをした、岩でゴロゴロの赤城山の急坂」、そして「開発チーフの百瀬晋六さんが、東京からやってきたデザイナーの佐々木達三さんと泊まりこんで夜を徹して語り合った伊勢崎の旅館」です。そこに行けば絶対何かが見える! と大貴誠は確信していたのです。


 まず「旧三鷹製作所」に行きました。ここは今、国際基督教大学本館になっていて、門で守衛さんに断って構内を散策できます(残念ながら撮影禁止)。広大な敷地に、梅が満開の前庭。戦前とは思えないモダンなデザインのレディーバードのエンジンが開発されるならここしかない! というぐらい素敵な建物。改築してあるけれど当時の雰囲気は色濃く残っていて、国際基督教大学ありがとう! と思いました。本館に至るアプローチも、美しいケヤキ並木の、レディーバードがすごく美しく映える一本道。大貴誠は旧三鷹製作所にすっかり一目ぼれ状態。

人物 大貴誠 スバル360
旧三鷹製作所は、現在の富士重工業東京事業所と国際基督教大学(ICU)のところにあって、エンジ
ン設計をしていた建物はICUの本館として(改装されたものの)残ってます。そこは撮影禁止だけれ
ど、入口で守衛さんに断れば散策はできます。当時を思わせる素晴らしい建物でした(前庭の梅も満
開!)。写真をお見せできないのが本当に残念 !  しょうがないので、敷地の外にある公園から見え
ない本部棟を心眼で見ている写真です。

道路

富士重工業の三鷹製作所(現在は東京事業所)。スバルの六連星に見送られて伊勢崎へと出発。



エンジンメンテナンス プラグ交換

注意しながら走り、エンジンの点火プラグを点検。具合によっては交換することにします。どうも点
火部分が白焼けしているようなので、交換しました。その後、まるっきりエンジンかからなくなって
青くなりましたが、単なるバッテリーケーブルつなぎ忘れでした。ホッ。


大貴 誠(だいき・まこと) OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでい
た日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅す
る予定。
人物 大貴誠


掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年6月号 Vol.151(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Rueka Aoki/青木るえか photo:Rumi Matsushita/松下るみ

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