「いかに愛車と濃密な時間を過ごすか」にコダワったクルマ作り|1972年式 スカイライン HT 2000 GT Vol.1

トラブルの少ない最新パーツを多用し 普段使いできるハコスカにアップデート。

       
【1972年式 スカイライン HT 2000 GT Vol.1】

 ハコスカの王道ともいえる定番のアプローチに縛られるのではなく、自由な発想で最新のパーツも積極的に使い、ローリスクで始動 性や安定性に優れたチューンドに仕上げられたハコスカ。

 スペックやパーツのチョイスも、ルックスよりは扱いやすさをはじめとする、ストリートカーに求められる性能を重視しているのが特徴。

 すべては オーナーのライフスタイルの中で「いかに愛車と濃密な時間を過ごすか」にコダワったクルマ作りに徹している証でもあるのだ。

タイヤ&ホイールの選択肢を広げるため、揃えでオーダーされたプロテックのオーバーフェンダーとフロントスポイラーなど【写真27枚】




ベース車のコンディションはよく、車体には大きなダメージはなかったが、これから長く乗り続けていくために、防錆や防水といった下地処理を行い、オリジナルのブラックへとオールペイント。つやのある美しい塗装面がよみがえった。




また、この機会にモール類も新品に入れ換えることで、40年を経たヤレ感を払拭している。サイドマーカーはC130ローレル用だ。




ホイールはTE37Vのブロンズを装着。サイズはフロント15×7.5 -6、リア16×9.0J -20の前後異サイズ履き。タイヤはアドバンネオバAD08Rの195/55R15、225/50R16の組み合わせ。


1972年式 スカイライン HT 2000 GT(KGC10)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア:全塗装(ブラック)、マーシャル製ヘッドライト、ローレル用サイドマーカー
●エンジン:L28型改3.1Lスポーツインジェクション仕様、ボアφ89mm×ストローク83mm(3097cc)、圧縮比12、亀有製3.1Lキット/鍛造ピストン/DRAG I断面コンロッド/削り出しフルカウンタークランク/カム(77度/バルブリフト14.7mm、カムリフト10.0mm)/ビッグバルブ(INφ46mm、EXφ38mm)/レース用シートリング/SPLバルブスプリング/クロモリリテーナー/ツインアイドラー/大容量オイルポンプ、オーバーサイズクランクキャップ、メインキャップラインボーリング
●点火系:R34GT-R用スプリットファイア製ダイレクトイグニッション
●吸気系:TMW製φ50mmスロットルボディ、スポーツインジェクション、φ50mmインレットマニホールド
●制御:HKS製F-CON VPro 3.3
●排気系:φ45mmオリジナルステンレスマニホールド&ストレートマフラー
●燃料系:ボッシュ製フューエルポンプ、サード製レギュレレーター、75Lステンレス燃料タンク
●冷却系:亀有製アルミラジエーター、HKS製オイルクーラー
●駆動系:ORC製ツインプレートクラッチ、亀有製強化フライホイールボルト、ニスモ製強化ピポット
●サスペンション:オリジナル車高調(倒立式)
●ブレーキ:(F)エンドレス製キャリパーキット
●インテリア:ダッツンコンペステアリング&シート、デフィタコメーター&追加メーター(水温、油温、油圧、排気温度、燃圧、圧力)、東名製A/Fメーター、
●タイヤ:アドバン ネオバ(F)195/55R15 (R)225/50R16
●ホイール:ボルクレーシングTE37V (F)15×7.5J -6(R)16×9.0J -20
●その他:オリジナルエアタンク&オイルキャッチタンク


【2】【3】【4】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2016年 7月号 vol.010(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1972年式 スカイライン HT 2000 GT(全4記事)

関連記事: 次世代の旧車スタイル

関連記事: スカイライン

text : HIROSHI SHOUMATSUMOTO/正松本 宏 photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

RECOMMENDED

RELATED

RANKING