キャブピッチとRB型用ピッチに使える、L型6気筒インジェクション用インマニ|1971年式 スカイライン 2000 GT Vol.4

純正のRB型用のスロットルボディがボルトオン装着が可能。15度上向きになる設定なので、キャブ用のインマニよりも理想的な角度となる。

       
【1971年式 スカイライン 2000 GT Vol.4】

【3】から続く

 キャブレター仕様のエンジンを、現代的なスポーツインジェクション仕様にアップデートするために必用なのが、スポーツインジェクション用のスロットルボディとインマニだ。スロットルボディは、TWMやOERなどから発売されていて、これらはソレックスやウエーバーのキャブレターの取り付けと同じピッチのため、キャブレター用のインマニを流用することが可能だ。しかし、純正流用で使うRB型用スロットルは、キャブ用のピッチとは異なっていて、インジェクターを差し込むポートも製作しなくてはならない。

 「プロショップ ナカガワ」のL型6気筒用インマニは、キャブとRB型用スロットルの両方の取り付けベースを併設。しかも、L型のインテークポートに対して15度上向きの設定で、インジェクター用のポートも理想的な位置と角度に設けられているのが特徴。市販のスロットルボディを使う場合はもちろん、RB型用スロットルの流用にも最適な仕様だ。

インテークポートの直近にインジェクターがくる設定で、インテークバルブに向けて燃料を噴射することが可能となったインマニなど【写真33枚】




TWMなどのスロットルボディを取り付けピッチが同じソレックスを装着した状態。また、オプションでフュエルデリバリーパイプなども開発中。次号以降で装着&テストの模様を紹介する。





L型6気筒インジェクション用マニホールド。アルミ鋳造製で、ポート側はφ40mm、スロットル側は約φ50mmの設定。インマニの取り付け角度を、ポート面に対して15度上向きに設定。定価8万円(+税)


1971年式 スカイライン 2000 GT(C10)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア:69年式3分割フェース、FRPボンネット、テールレンズ埋め込み(リアガーニッシュレス)
●エンジン:L28型改3.1L仕様、ボアφ89mm×ストローク83mm、圧縮比12:1、東名製カム(80度/9.2mmリフト)、ビッグバルブ(INφ46mm、EXφ38mm)、亀有製スプリング/クロモリリテーナー/鍛造φ89mmピストン、L20型用コンロッド、LD28型用クランク
●点火系:亀有製デスビ、MSD製コイル&6AL
●吸排気系:ソレックス50PHH(ベンチュリーφ43mm)、等長タコ足、オリジナルワンオフマフラー
●燃料系:安全タンク、コレクター内inポンプ+ニスモ製ポンプ、オリジナルフューエルデリバリー
●冷却系:KOYO製改ラジエーター、フロントフェンダー内オイルクーラー
●駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ、71Cミッション、R200デフ
●操舵系:エンジンメンバー加工、S30Z用ラック&ピニオンステアリングラック移植
●サスペンション:(F)車高調(R)リジッドメンバーカラー
●ブレーキ:(F)R32キャリパー+ラインロック(R)アルフィンドラム
●インテリア:デフィタコメーター&追加メーター(油温、油圧、水温)、オートメーター製追加メーター(燃料、燃圧)、レカロ製フルバケットシート(SPG)、ウイランズ製4点式ハーネス、他車流用ステアリングコラム&センターコンソール
●タイヤ:ダンロップ(F)ディレッツァZ1 195/55R15 (R)フォーミュラーR 205/55R15
●ホイール:パナスポーツG7 C8R (F)15×7.5J (R)15×8.0J


初出:ノスタルジックスピード 2016年 7月号 vol.010(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 スカイライン 2000 GT(全4記事)

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text : HIROSHI SHOUMATSUMOTO/正松本 宏 photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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