70年代4ドアセダンとは異なる、洗練された5ドア・リフトバック|1979年式 トヨタ コロナリフトバック2000 GT Vol.1

直線基調のボディ、角型4灯式ヘッドライト、衝撃を吸収する大型の樹脂製バンパーなど、1980年代を感じさせるスタイリングのT130系コロナ。ライバルは79年デビューの910ブルーバード。バンパー下には当時物のマーシャル製フォグランプ。珍しいカバーまで残っていた。

       
【1979年式 トヨタ コロナリフトバック2000 GT Vol.1】

 1978年9月、フルモデルチェンジにより6代目となった「トヨタ」コロナ、T130系が販売開始された。このモデルから、長年親しまれていた「トヨペット」というブランドネームはトヨタの全車ラインナップから消え、現在ではトヨペット店という販売店名称のみが残っている。

 T130系コロナのデビュー時のボディバリエーションは4ドアセダン、2ドアハードトップ、バンの3種類だった。その1カ月後にラインナップに追加されたのが、今回ここで紹介するコロナリフトバックである。

 質実剛健な小型ファミリーカーという印象の強いコロナ。その中で異彩を放つ5ドアリフトバック。同じトヨタでもセリカL Bといった2ドアリフトバックのスポーティーなイメージとは異なる独特なボディラインだが、不思議と引きつけられる魅力がある。

 コロナは3代目である40系に5ドアのリフトバック車が存在しており、この6代目で復活。130系以降も、7代目150系、9代目170系、10代目190系まで、5ドアリフトバック車のラインナップがあった。

グリルエンブレムは、コロナ=太陽の周りに見える輪をモチーフ。フロント側はそのコロナのエンブレム、リアは車名ロゴとなる純正マッドフラップなど【写真21枚】



リアウインドー上部には、純正オプションの樹脂製バイザーが装着されていた。リアワイパー、デフォッガーは標準装備。






普段はトノカバーで荷室と車室は仕切られる。






リアウインドー上部には、純正オプションの樹脂製バイザーが装着されていた。リアワイパー、デフォッガーは標準装備。


1979年式 トヨタ コロナリフトバック2000 GT(E-RT132)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4445mm
全幅 1655mm
全高 1380mm
ホイールベース 2525mm
トレッド前/後 1365/1365mm
最低地上高 165mm
車両重量 1140kg
乗車定員 5名
登坂能力 tanθ0.51
最小回転半径 5.0m
エンジン型式 18R-GEU型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
ボア×ストローク 88.5×80.0mm
総排気量 1968cc
圧縮比 8.3:1
最高出力 135ps/5800rpm
最大トルク 17.5kg-m/4800rpm
変速機 前進5段・後退1段、5速マニュアルフロアシフト
変速比 1速 3.287/2速 2.043/3速 1.394/4速 1.000/5速 0.853/後退 4.039
最終減速比 4.100
燃料タンク容量 61L
ステアリング形式 リサーキュレーティング・ボール式
サスペンション前/後 ストラット式コイルスプリング/トレーリングリンク車軸式コイルスプリング
ブレーキ前後とも ディスク
タイヤ前後とも 185/70HR14
発売当時価格 159.2万円

【2】【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 08月 Vol.170 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1979年式 トヨタ コロナリフトバック2000 GT(全3記事)

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text : RYOICHI IGAWA/井川了一 photo : MAKOTO INOUE/井上 誠

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