通称「火の玉」といわれるカラーリング。トレードマークともいえるフューエルタンク形状|1972年式 カワサキ 900スーパーフォア  Vol.2

これもZ1の証ともいえる4本出しマフラー。1977年に登場したZ1000からは2本出しマフラーへ変更される。

       
【1972年式 カワサキ 900スーパーフォア  Vol.2】

【1】から続く

 Z1は決して大げさでなく、ストリートやサーキットで、すべてのライバルを打ち破った。後発のライバルたちは、すべて打倒Z1を開発の旗印としたが、その間もZ1は進化を重ね行く。1977年にはZ1000に排気量を拡大し、1981年には新世代エンジンを搭載したZ1000Jへ進化。同時にZ1100も発表し、空冷4気筒Zは85年まで生産され、水冷系にバトンを渡す。

 あれから40年。Z1は今でも現役として多くの個体が走り回っている。発売当時から「オーバークオリティ」とまでいわれた耐久性は健在で、ロングセラーならではの専門店、そしてアフターマーケットやリビルドパーツの多さも国産バイクの中でも群を抜いている。つまり、今でも元気に走らせることができる環境にあるという意味でも、Z1は最高レベルにあるのだ。

 パフォーマンスでは、さすがに現代のモデルと比べるべくもないが、空冷大排気量エンジンのフィーリング、軽快さよりもどっしりとしたハンドリングは、現代のモデルが失ってしまった、バイクがいちばんバイクらしかった時代を味わうことができる。超高性能ばかりがバイクの楽しさじゃない――Z1がそれを教えてくれる。


トレードマークともいえるフューエルタンク形状や「火の玉」といわれるそのカラーリング、高性能の証だったDOHC8バルブエンジンなど【写真7枚】




ノーマルのフロントシングルディスクをダブルとし、キャリパーもアフターマーケットのものに交換。派手すぎることもなく、絶版モデルに乗る際の効果的なカスタムだ。




世界の頂点に君臨したZ1、40年経ったいまも現役なり


1972年式 カワサキ 900スーパーフォア(Z1)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 2200×865×1170
ホイールベース(mm) 1490
シート高(mm) 813
エンジン型式 空冷4ストローク並列4気筒 DOHC8バルブ
総気量(cc) 903
ボア×ストローク(mm) 66×66
圧縮比 8.5
最高出力(ps/rpm) 82/8500
最大トルク(kg-m/rpm) 7.5/7000
燃料供給装置 キャブレター VM28
クラッチ形式 湿式多版
ミッション リターン5速
フロントサスペンション テレスコピック
リアサスペンション 2本サスペンション
ブレーキ前/後 シングルディスク/ドラム
タイヤ前/後 3.25-19/4.00-18
燃料タンク容量(L) 18
乾燥重量(kg) 233
発売当時価格 −(輸出車)

初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 06月 Vol.169 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1972年式 カワサキ 900スーパーフォア (全2記事)

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photo:SHINOBU MATSUKAWA/松川 忍 text:HIROFUMI NAKAMURA/中村浩史

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