実際に現地に足を運んで買い付け! 奇跡のハチマル日本車 in カリフォルニア|1991年式 インフィニティ M30クーペ  Vol.1

思わずひと目ボレしたM30!!

       
【1991年式 インフィニティ M30クーペ  Vol.1】

 DR30スカイラインと60ランクルに精通し、USDM(=北米仕様)のハチマル車もおまかせのスペシャリストとして本誌ハチマルヒーローでおなじみの「ユーティリタス」代表の池谷(いけがや)さん。そのショップスタイルの大きな柱である「自分の目で納得したクオリティーの高い車両のみを扱う」というポリシーは、アメリカ国内販売の日本車の並行輸入においても揺るぎない。そのあらわれが年に数回をこなす渡米による買い付けだ。

実際に現地に足を運んで買い付ける

 並行輸入車を扱うお店は数多くあるが、実際にショップオーナーが現地に足を運んで、物件車両を品定めしたうえで仕入れを行う業者は少ない。この記事の取材の頃にはすでに、オークションサイトも含めアメリカ国内で販売されているクルマの情報がインターネットで把握でき、物件の走行距離も「CAR FAX」などの情報機関で調べることが可能になっていた。そのため、買い付けはアメリカ在住のバイヤーに依頼するケースが多くなっている。

 しかし、新車や高年式の中古車ならばネットで調べられる情報でもある程度信頼できるが、発売から20年以上経過したクルマとなるとハナシは別。クルマが生活手段に不可欠なお国柄だけに、2〜3年落ちの中古車でも総走行距離10万kmを超えるのが当たり前のうえ、日本のような車検制度が存在しない。並行輸入業者の主な仕入れ先であるカリフォルニア州の車両検査は、1975年以降の販売車に毎年義務づけられているスモッグチェックと呼ばれる排ガス検査のみで、それ以外の維持管理はオーナー自身の判断に委ねられている。それゆえ、年数が経過した中古車には、DIYでの付け焼き刃的なメンテが行われたものも皆無とは言えない。内外装のコンディションも、パソコンの画面上と実際に見て確認するのでは、信頼性の面で大きな差が出るのも明らかだ。

 アメリカの日常的なハチマル日本車を愛するプロとして、自ら渡米して日本のクルマ好きが安心して乗れるレベルで「バリもん」の物件探しに奔走してきた池谷さん。

 渡米前にネットで物件の目星を付けて、販売先に足を運んで現車確認を行う場合もあるが、移動中の通りすがりで掘り出し物に遭遇することもある。それが多忙なスケジュールの渡米出張のモチベーションアップにつながるとのこと。

1991年式のインフィニティM30との偶然の巡り合い

 今回、そんな偶然の巡り合わせで仕入れたのが、ここでの主役である1991年式のインフィニティM30。カリフォルニア現地でのアンビリーバブルな出合いから商談成立にいたるまでの一連の模様を、池谷さんが撮りためた写真をもとに赤裸々にレポートしていくとしよう。

奇跡のローマイレッジにビックリ。偶然見つけたその場で始まった商談の模様など【写真19枚】



ロサンゼルスから約200km離れたサンディエゴの街で、池谷さんが偶然遭遇したのが、今回の主役1991年式インフィニティM30クーペ。しかもその後ろの店舗にはナゼか英国車ローバーの看板が……。謎は深まるばかり!?


【2】【3】【4】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2014年 02月号 vol.24(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 インフィニティ M30クーペ (全4記事)

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photo : YUICHI IKEGAYA/池谷祐一(ユーティリタス) text : HIDEKI KON/金 秀樹

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