3S-GE型ってアメリカで発売されてなかったの!? スカイブルーに隠された過激な3S-Gモーター|1981年式トヨタ カローラ デラックス  Vol.1

グリルやヘッドライト周りのベゼルはブラックアウト。エンブレムは北米仕様の場合、中央にTOYOTAロゴのタイプが付くが、日本国内仕様のカローラエンブレムへと変更。ウインカーはオレンジからクリアタイプへ変更し、ここも日本仕様に。フォグランプはボッシュ製だ。

       
【1981年式トヨタ カローラ デラックス  Vol.1】

 ハチマル世代のレビン/トレノといえば、即座に思い浮かぶのがAE86だ。環境変化と技術革新の波にさらされ、キャブレターからインジェクションへと進化を果たしたE30〜50系カローラ/スプリンターに続き登場したE70系は、AE86同様まぎれもないハチマル世代のクルマなのだが、正直その存在感は、決して大きくはない。しかし、だからこそ根強いファンも存在するのが旧車界の常識だ。

 そんな旧車界の常識は海を越えたアメリカ・カリフォルニアの地でも共通で、70系カローラ/スプリンターには、圧倒的人気を誇るAE86系に劣らない「熱い」ファンが存在している。

 ロサンゼルス郊外に住む、オーナーも、そんな「熱い」E70カローラファンの一人。

 ベースは、2ドアセダンのベーシックグレードDX(型式はE72)。そもそもアメリカにではDOHCの2T‐G型エンジンを搭載するモデルは発売されていなかったので、今、この手のE70カローラやダルマセリカをいじるコアな旧車好きは、当然のようにエンジンスワップを検討することになるのだ。


日本のタケヤリ文化をリスペクトした故か、若干上向きなマフラーなど【写真25枚】




本来は、国内のGTモデルなどに装備されたウレタンバンパーよりも、一回り大きなウレタンバンパーが装備されているのだが、日本国内仕様を見習って、鉄バンパー+フェンダーミラー仕様に変更。ここアメリカ西海岸では、GT仕様にするのではなく、鉄バンパーを装備するのが流行中だ。




ホイールはJDMの王道RSワタナベを選択。サイズは9J×14 -19だ。





マフラーは自作のW出し。若干上向きなのも日本のタケヤリ文化をリスペクトした故か。




【2】【3】に続く

1981年式トヨタ カローラ デラックス
SPECIFICATIONS 諸元
●エンジン
3S-GE型エンジン載せ替え、4連独立スロットル (40mm)、ステンレス製ハイライズ4-1エキゾーストマニホールド、カスタムインテークマニホールド、HKSアジャスタブルカムギア、ワンオフマフラー、スポーツインジェクション、アールズ オイルクーラー、グリフィンアルミラジエーター、デュアル電動ファン、サミット フューエルプレッシャーゲージ、エレクトロモーティブ テックGT
●駆動系
トヨタ W58 5速MT、ワンオフ1ピースプロペラシャフト、アイシン クラッチ、GT用リアデファレンシャル
●足回り
T3サスペンション、KYB AGXショートストロークショック、RCAブロックス アジャスタブルキャンバープレート
●タイヤ
フェデラル F/Rとも185/60R14
●ホイール
RSワタナベRタイプ F/Rとも9J×14
●エクステリア
カスタムライトブルー ボディペイント、JDM(日本国内仕様)クロームバンパー、フェンダーミラー、シビエ ヘッドライト、ボッシュ フォグランプ/バックフォグランプ
●インテリア
レカロLXシート、シュロス4点式ハーネス、オートメーター ゲージ、パーソナル ステアリング、ワークスベル クイックリリースハブ


初出:ハチマルヒーロー 2014年 02月号 vol.24(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

※記事公開時に誤記がありましたので一部修正しました。

1981年式トヨタ カローラ デラックス (全3記事)

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photo : AKIO HIRANO/平野 陽 

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