ソレックスツイン! あえてデラックス純正エンジンのまま、キャブ交換にトライ|1969年式トヨペットコロナ 1500デラックス Vol.2

軽快なエンジンレスポンスと心地よいサウンドのおかげで、走りも十分に楽しめる。まさかコロナがこんなにおもしろいなんて意外!

       
【1969年式トヨペットコロナ 1500デラックス Vol.2】

【1】から続く

 昭和のファミリカー、トヨタの中型セダンの核として誕生したコロナ、1969年式。

 そんなコロナをモディファイするとなると、レースにも出場していたトヨタ1600GTのパーツを流用するとか、18R‐G型や2T-G型の移植などが脳裏をよぎるが、オーナーが選んだ道は、純正エンジンのキャブを換えることでのパワーアップと、US化&シャコタン化といった近ごろ人気のドレスアップ手法を盛り込むことだ。

「念頭に置いたのは、海外のクルマ好きの人たちにウケることでした。ですから、アメリカに多いエンジン載せ換えも避け、だれも見たことのない純正エンジンのキャブ交換にトライしてみたんです」。

 US化についてですが、これまで自分が乗ってきたクルマは、全部アメリカに輸出されてたクルマばかり。アメリカって国が好きなもんですから(笑)。なので、ネットでアメリカ人にコロナのことを尋ねたりもして、できるだけUS仕様への変身も果たしました」とオーナー。


キャブ交換! 日産A型用インマニを加工して対処したツイン装着のソレックス40PHHなど【写真18枚】



コラム3速シフトが全盛だった時代、フロア4速はスポーティーさの象徴だった。ダッシュに付けられたタコメーターはVDO製をセレクト。





フロアシフト車に用意されるフロントのリクライニングバケットシートは当時のままだが、フロアカーペットは張り替え済みだ。





ステアリングにレザーを巻くことで、グリップ力は高められた。


【3】に続く


1969年式トヨペットコロナ 1500デラックス
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:純正エアクリーナーカバー色グレーオールペイン ト、ドアハンドルリクローム、モールポリッシュ、
US純正サイドウインカー/リアマーカー、バックミラーレス、
エンブレムスムージング、US汎用ナンバープレートボルト
● エンジン:ピンクペイント、ワイヤータック加工、
オルタネーターペイント
● 吸排気系:ミクニソレックス40PHHキャブレター、
A型用ソレックスインマニ加工、ミニ用マフラー流用
● 点火系:MSDプラグコード/ブラスター2イグニッションコイル
● 燃料系:ミツバ製ポンプ
● 足回り:(F)ワンオフコイルスプリング、
ミニトラック用ショートサイズショックアブソーバー
 (R)リーフ抜き、JA11ジムニー用ショックアブソーバー
● タイヤ:ATRエコノミスト 165/50R15
● ホイール:ボルクレーシング アーティシャス
 (F)15×7J (R)15×7.5J
● 内装:VDOタコメーター、レトロシェード製
オーダーメイドブラインド、社外ハイマウントストップランプ、
家庭用カーペット張り替え


初出:ノスタルジックスピード 2016年 3月号 vol.009(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式トヨペットコロナ 1500デラックス(全3記事)

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text : AKIO SATO/佐藤昭夫 photo : RYOTA SATO/佐藤亮太

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