前期と後期、それぞれのGT‐RとGT‐FOURを所有する、熱狂的なセリカフリーク|1987年式 トヨタ セリカ 2000GT-R  Vol.3

FFスペシャリティーに生まれ変わった新世代セリカのスポーツグレード。

       
【1987年式 トヨタ セリカ 2000GT-R  Vol.3】

【2】から続く

 今回の取材車両のオーナーも、セリカのスタイリングと雰囲気にハマってしまった一人。幼少の頃からクルマが好きで、当時は130クラウンがお気に入りだったとか。しかし、セリカとは似ても似つかないクラウンが好きだったオーナーを一変させたのが、映画「私をスキーに連れてって」だった。雪上を駆け抜けるGT‐FOURの姿を見て「これしかない!」と一目ぼれ。

 免許取得直後こそ練習用にとインプレッサを手に入れたが、その後はセリカにどっぷりハマっていくことに。そして今では、前期と後期、それぞれのGT‐RとGT‐FOURを所有する、熱狂的なセリカフリークになったのだ。一本の映画を見たことで、セリカの魅力に取り憑かれてしまったオーナー。今後も愛車たちへの愛情を絶やすことはないだろう。

OWNER’S VOICE/内装のコンディションの良さに急きょ実動車に

 このGT-Rを手に入れてから、まだ半年ほどしか経っていないと言うオーナー。もともと後期のGT-RとGT-FOURを持っていたが、前期のほうが好みということで知人から譲り受けたそうだ。ただ、当初は部品取りの予定だったが、内装の状態の良さから急きょ実動車に変更したという逸話もある。

 なお、オーナーは現在4台のセリカを所有しているわけだが、「レアなAT160も欲しいですね」と、コレクターらしいコメントを残してくれた。




エクステリアと同様、丸みを帯びたデザインのインパネ。大径のスピード&タコに、小径の油温、燃料、水温、電圧が組み合わされたメーターパネルなど【写真18枚】



エクステリアと同様、丸みを帯びたデザインのインパネ。GT系は本革巻きステアリングを装備する




運転席側には、シートスライドやリクライニングのほか、電動サイドサポートや電動ランバーサポートも備える新8ウェイスポーツシートが装着される。





クーペボディとはいえ、リアシートの居住性も十分確保。バックレストを倒すことで、ラゲッジスペースの拡大も可能だ。


1987年式 トヨタ セリカ 2000GT-R(ST162)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4365×1690×1295
ホイールベース(mm)  2525
トレッド前/後(mm) 1465/1430
車両重量(kg)  1160
エンジン型式  3S-GELU型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 86.0×86.0
圧縮比 9.2:1
最高出力(ps/rpm) 160/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 19.0/4800
変速比 1速 2.810/2速 1.549/3速 1.000/4速 0.706/後退 2.296
最終減速比 3.729
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/60R14(前後とも)
発売当時価格 217.8万円


初出:ハチマルヒーロー 2014年 05月号 vol.25(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 トヨタ セリカ 2000GT-R (全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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