グラッシィーなのに、1tを切ったボディ! 「サイバースポーツ」CR-X |1991年式 ホンダ CR-X SiR  Vol.1

テールゲート外側に表示されたグレード「SiR」。

       
【1991年式 ホンダ CR-X SiR  Vol.1】

 1983年6月に、バラードの派生車種としてデビューしたCR‐X。今では一般的となった「FFライトウエイトスポーツ」というジャンルを開拓したパイオニアであり、コンパクトなボディと短いホイールベース、そして800kg前後の軽量ボディを武器にモータースポーツでも大活躍。バラードの派生車種ということで、正式には「バラードスポーツCR‐X」というネーミングだった。

 1987年9月には2代目へモデルチェンジ。徹底的にフラッシュサーフェス化されたエクステリアは、なめらかでふくよかな曲面構成とし、よりワイド&ローを強調。後方視界を確保するエクストラウインドーやルーフのほぼ全面をガラス化したグラストップなど、新たな装備にも注目が集まった。メカニカル面では、サスペンションに4輪ダブルウイッシュボーンを採用。初代で高い評価を得た運動性能が、いっそう高められたのだ。また、車名が「ホンダCR‐X」に改められ、キャッチコピーに由来する「サイバースポーツ」の愛称で多くの人に親しまれた。

サイバーCR-Xのアイデンティティとなっている空力に優れるコーダトロンカ形状のリアゲート。左右まで回り込んだ後期タイプのウインカーレンズなど【写真18枚】



リアスポイラーはフローティングタイプの後期純正。本来はリアワイパーが装着されているが、取材車両は取り外してあった。





ホイールは、ライトウエイトスポーツの定番と言えるブラックレーシングをチョイス。むやみやたらにインチアップせず、14インチのままというのがツウっぽい。





マフラーはフジツボ製を装着。タイコ部分はシルバーで塗装されており、新品のような仕上がりを見せる。


【2】【3】に続く

1991年式 ホンダ CR-X SiR(EF8)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3800×1675×1270
ホイールベース(mm)  2300
トレッド前/後(mm) 1440/1455
車両重量(kg)  970
エンジン型式  B16A型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1595
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.4
圧縮比 10.2:1
最高出力(ps/rpm) 160/7600
最大トルク(kg-m/rpm) 15.5/7000
変速比 1速 3.166/2速 2.052/3速 1.416/4速 1.103/5速 0.870/後退 3.000
最終減速比 4.266
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 195/60R14(前後とも)
発売当時価格 154.7万円


初出:ハチマルヒーロー 2014年 05月号 vol.25(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 ホンダ CR-X SiR (全3記事)

関連記事:特別なRの称号

関連記事: CR-X

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

RECOMMENDED

RELATED

RANKING