心の中で「スーパークール!」と叫んだ普通のオジサンが操るダルマセリカ|ノスヒロ制作スタッフの心に残っている旧車は、なに? Vol.2

2015年、ノスヒロ制作スタッフの心に残っている旧車たちがこちら。

       
【ノスヒロ制作スタッフの心に残っている旧車は、なに?:2015 Vol.2】

 ノスタルジックヒーロー本誌執筆陣の片岡英明さん、御堀直嗣さん、田畑修さんと、表紙カメラマンの谷井功さん、そして編集部の5人。それぞれの心に残っている旧車をたずねたら、こんなラインナップになりました。読者の皆さんの思い出とつながっているクルマはありますか? 後編 

【1】から続く


ダットサン バネットやセリカリフトバックなど【写真9枚】

1980年式ダットサン バネット1400デラックス

 実家が商売をしていた関係で常に家にはライトバンがあった。510から610へと替わり、その次にやって来たのが、4灯式ヘッドライトでドア下にストライプが入ったダットサン バネット(ハイルーフ)。「商用貨物」色全開で、子供の頃は乗るのがイヤだったが、いざ自分が免許を取って運転してみると、これが面白いのなんのって。なにせエンジンは名機A14型でフロントミッドシップ!  ころっとした形も今見ると愛敬があって魅力的だ。



石井成人 Naruhito Ishii

子供の頃はライトバンに乗るのが恥ずかしくて仕方なかったが、知命が近づいてきた今頃になって、やっと商用車の魅力が分かってきた若輩者。旧車道は奥が深いと実感する毎日。



1961年式ダットサンブルーバード1200デラックス


 私が小学生の頃、父親が運転免許を取った。自家用車など買える環境じゃなかったが、たまに知り合いからクルマを借りて、家族でドライブに出かけた。その時うちにやってきたのが、忘れもしない2トーンカラーのブルーバードだった。家から10kmにも満たない東京・調布の深大寺まで行くのだが、途中で母親も私も弟も、クルマ酔いでゲロゲロになっていた。312ブルは私にとって、今もすっぱい思い出のクルマとなっている。




高山佳巳 Yoshimi Takayama

ノスヒロ編集部在籍、もうすぐ延べ10年。どちらかというとマイナー車が好きで、取材で出合うたびに「もし自分がこのクルマのオーナーになったら」という妄想にひたっている。



1973年式ホンダシビックCVCC

 小学生の頃、実家が購入したのが4ドアのシビックCVCC。当時は、新車だってことだけで喜んでいて、家族4人であちこちドライブに連れて行ってもらった。冬場はFF駆動にスノータイヤという装備で雪道を難なく走っていて、スキーシーズンには朝イチでスキー場に送ってもらい、ナイターまでたっぷり滑り、迎えに来てもらっていた。そんなある日、スキー場に向かう山道で、下って来るクルマがスリップし正面衝突!  痛い記憶が残った。



谷内 修 Osamu Yachi

大学2年の時Z432に出合い、自動車雑誌のアルバイトを始め、卒業後はF1雑誌に携わる。カスタム系雑誌を経てノスヒロ編集部に。イジリ好きで「ノスタルジックスピード」を担当。



1973年式ホンダステップバン

 旧車という言葉が一番身近にあったのは大学生のとき。バイト仲間が乗っていたステップバンだ。男ばかり4人乗車してキャンプに行ったり、クルマの中で麻雀したり。生産中止から20年程度の時期だったが、当時としては「ものすごい旧車」で、新しいクルマに買い替えてもらうために破壊工作を繰り返した。そんな仕打ちにも耐え、卒業までは持ちこたえたが数年後廃車に。このステップバンが最も身近に存在し、心に残っている国産旧車だ。



栗澤浩司 Kouji Kurisawa

自分の趣味を職業にしてはいけないという父の教えをあっさり破り、今ではかなり濃いめの旧車編集者に。現在ステップバンを本気で探していることは、家族に言えない秘密だ。



1975年式トヨタセリカリフトバック

 ハーレーのビッグツインエンジンの魅力に取り憑かれ、仲間と競っていじくり回していたある日。偶然目の前を横切っていったダルマセリカにビビビっときて、2度見した私。運転していたのは、まったくもって普通のオジサンだったが、それを操る姿は非常にかっこよく、走り去る姿を見送りながら、心の中で「スーパークール!」と叫んだのだった。それ以来、夢の中にたまにセリカが出てきて、色っぽいエキゾーストノートで私を誘惑している。



片山敬司 Keishi Katayama

VIPCAR、ヤングオートの編集を経て、現在ノスタルジックヒーロー編集部&eS4編集部員として編集業務に没頭中。愛車の鉄馬に乗る時間がもうちょっと欲しい今日この頃。



【1】から続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 04月 Vol.168 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ノスヒロ制作スタッフの心に残っている旧車(全2記事)

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