モダン・アメリカ・マッスルカーに生まれ変わった、ストリート仕様の69年式カマロ

LS1型エンジンへの載せ替えをはじめ、強力なブレーキや足回りなどでアップデートされている。

       
【1969年式シボレーカマロSS Vol.1】

 ノスタルジックスピードの「インポートカー特別区」では、国産車と同じく、チューニングされた輸入車を紹介する。

 第1弾は、カスタム先進国のアメリカに敬意を表し、69年式カマロをベースに、見た目はクラシカルなイメージを残しつつ、現代の交通事情に合わせて、走って止まれる性能を磨いた1台にスポットを当てる。ガンメタ2トーンでクールに仕上げられた「SSR」は、快適性と速さを両立。まさにモダン・アメリカ・マッスルカーに生まれ変わった。


 GMのFボディプラットフォームを使い、1967年に登場した初代シボレー・カマロ。当時のアメリカでは、1964年にデビューしたフォード・マスタングが人気を独占していて、その対抗馬としてカマロが開発されたのだ。

 デビュー当初のカマロのグレードは、高性能バージョンZ28、RS(ラリー・スポーツ)、そしてSS(スーパースポーツ)の3タイプ。搭載されるエンジンは、直列6気筒(230、250)とV型8気筒(302〜425)、ボディは2ドアハードトップとコンバーチブルがラインナップされていた。

 デビューから2年後となる1969年には、マイナーチェンジによって、サイドのプレスラインやフェンダーアーチなどのボディパネルが変更され、いわゆる「69カマロ」が登場した。この69カマロでは、レースに参戦する目的で425psを発揮するハイパワーエンジンがオプションでラインナップ。「SCCAトランスアメリカン・チャンピオンシップ」では、見事クラス優勝を果たした。

新車以上のクオリティのボディ下回りまでキレイや、ビレットテールレンズモールを装着したテールレンズなど【写真23枚】




LS1型エンジンに載せ替えをはじめ、強力なブレーキや足回りでアップデート






テールレンズにはビレットテールレンズモールを装着






ホイールは、ハイパーフォージドのブラッシュドディスクとメッキリムの組み合わせ。サイズは、フロントが19×8.5J、リアが19×9.5J。タイヤは、215/35R19と265/35R19を前後に装着する。


【2】【3】に続く

1969年式シボレーカマロSS
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア : フルレストア(ガンメタ2トーン+オレンジライン)/HIDヘッドライト/70年式カマロ用ドアミラー/ビレットテールレンズモール
●エンジン : 2006年式LS1ブロック/ヴィンテージエアー製フロントランナー ●吸排気系 : エーデルブロック製インマニ、キャブレター/RSP製マフラー
●点火系 : エーデルブロック製点火モジュール ●冷却系 : RSP製アルミラジエーター
●足回り :(F)C4コルベット用足回り&ラックアンドピニオン移植/KRZ車高調 (R)4リンクサス/KRZ車高調 ●駆動系 : GM12BOLTデフ
●ブレーキ :(F)KRZ 6ポットキャリパー+φ355mmローター (R)KRZ 4ポットキャリパー+φ328mmローター/WILWOOD製マスターシリンダー
●タイヤ :(F)215/38R19 (R)265/35R19 ●ホイール : ハイパーフォージド(F)19×8.5J (R)19×9.5J
●内装 : ヴィンテージエアー製エアコン/オートメーター(スピード、タコ、時計)/パワーウインドー/ISOTTA製ステアリング/SSR用シート&コンソール流用



初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式シボレーカマロSS(全3記事)

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photo NOBUTAKA KOREMOTO/是本信高

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