<会津>真っ赤なレディーバードと真っ赤な紅葉(前編)|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第4回

清酒の看板をくぐると温泉です。「ザ・温泉街」というたたずまいの東山温泉。

真っ赤なスバル360で、想い出にふれ、美しい風景と、おいしいもの、そして素敵な出会いと、大貴誠的に最高に楽しい瞬間がこのレディーバードとの旅なのです。今回は歌劇団時代にもたびたび訪れた、福島へ行ってきます!



 東北に行きたい、福島に行きたい。レディーバードに乗って……そう思ったら、いてもたってもいられなくなって行くことに決めた!
 東北は初めてなので(と思っていたら、昔よく蔵王にスキーに行ったらしい。その時はスキーに熱中しすぎて、蔵王が何県なのか考えたこともなかったそうな。これが大貴誠なのです)、いろいろ調べていたら「東山温泉」が目に飛びこんできた。

 白虎隊で有名な城下町、福島県会津若松の中心街からクルマで10分。町からそんなに近いのに、山に囲まれた昔ながらの川のせせらぎと湯けむり、川に沿って旅館やホテルが建ち並び、射的場に芸者さんの置屋もある昔ながらの「ザ・温泉街」。そのいい感じにひなびた温泉にレディーバードを連れていったら、すごく似合うと思った。


スバル360 大貴誠
人物 大貴誠
温泉で温まったあとは浴衣に丹前で夜の町へ、手桶を借りて、クルマとポーズ。


 東山温泉は、あの「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで……身上つぶした」の小原庄助さんの温泉らしい。歌劇団時代『會津磐梯山』をさんざん歌った大貴誠としては、いっぺんはつかっておかなきゃならない温泉。泉質はリウマチに効能大というのは今のところ無用だけど、硫酸塩泉でお肌がツルツルになるのがとてもグッド。そんな温泉の湯上がりに、浴衣と丹前で、夜の温泉街の散策をぜひしたい。


人物 大貴誠
大貴 誠(だいき・まこと)  OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでい
た日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅す
る。2019年の現在も継続中。


スバル360 外観
スバル360 外観
ちょっと歩いただけで大貴誠好みの建物がいっぱいで、素晴らしい街並みの会津若松。一目ぼれした
種苗店。右上のカブ形をした「たね」看板がかわいい! ものすごく気になるおいしそうな中華そば
屋さん(昼食の直後で食べに入れず! 残念)。他にも潜入したいところがたくさん。もっとじっく
り巡ってみたかった。


 もちろん会津若松の町にも行くのだ。お城も武家屋敷も有名だけれど、明治から昭和初期の建物がいっぱい残っていて、その建物がふつうにそのまま現役で使われている。そういう場所が大貴誠は大好物。そんな街並みをレディーバードが走る姿を想像するだけでワクワクできてしまう。


 会津に行くなら、磐梯山や猪苗代湖にも行ってみよう、と調べていたら、裏磐梯に桧原湖という未知の湖があって(いや、大貴誠が知らなかっただけで、会津では有名です)、ここがなんだかとてもいいところみたいなのだ。クルマで一周するのにちょうどいい湖畔道路があり、秋は紅葉で真っ赤に染まる。そして猫好きとして見逃せない『猫魔ホテル』がある。おいしいものも「山塩ラーメン」を発見。塩泉からとれるミネラルたっぷりの塩でつくった塩ラーメン。細メンに澄み渡ったスープ……ご近所に有名な喜多方ラーメンもあるけれど「今回はこれを食べたい! ここに行く!」。とは言うが、いやもう、とんでもないハプニングや、思いもかけぬ出会いが満載の、ものすごく忘れられない会津の旅の始まりでした……(後編につづく)。

スバル360 外観
桧原湖畔道路は、空も湖も山も、見とれてしまうほどきれいな景色だった。

猫魔ホテル
猫好きとして見逃せない、裏磐梯猫魔ホテル……



掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年2月号 Vol.149(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Rueka Aoki/青木るえか photo:Rumi Matsushita/松下るみ

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