AE86用ストラットを移植! プライベート製作のB310|1979年式 日産 サニー セダン 1400 SGX-E Vol.1

ヘッドライトは、前期型が丸目に対し、後期では角目となる。テールランプも形状が異なり、前期型は横長でシンプルなデザイン。

       
【1979年式 日産 サニー セダン 1400 SGX-E Vol.1】


 チューニングベースとして長く親しまれてきたA型エンジン。シンプルなOHVながら、A10型〜A15型まで多彩なバリエーションを持ち、それらの組み合わせによって好みの特性に仕上げられる。レースで培われたパーツも多く、チューニング次第では劇的に生まれ変わるのも魅力だ。

 今回は、そんなA型のスポーツインジェクション仕様をチェック! 

 1977年、「ひろびろサニー」というキャッチフレーズを引っさげて登場したB310。4代目となるこのサニーは、TSレースや富士フレッシュマンなど入門カテゴリーのレースで長く使用されたこともあり、走り好きの若者から多くの支持を集めた。
 ここに登場するオーナーもそんなひとり。KP61スターレットやАE70カローラを乗り続ぎ、20歳の頃に1台目のB310を手に入れたそうだ。

「友人の整備工場に解体車として入ってきたのを、タダ同然で手に入れました。TSレースでのイメージが強くて興味があったのと、元々A型エンジンをイジってみたいと思っていたので、飛びつきましたね」と出合いを語る。
 その後、ここでクローズアップする前期型のB310に乗り換え、かれこれ20年以上の長い付き合いという。約10年前にオールペイントしたという外観こそノーマル然としているが、中身はキッチリと作り込まれた「羊の皮を被った狼」的な1台に仕上がっている。


コラム脇に配置される電動ミラーのスイッチレバー等、ノーマル然としたコクピットなど【写真22枚】




純正タコメーターの位置に違和感なく収まるのは、ウルトラのタコメーター。レブリミットは8500rpmに設定するが、現実的にパワーがついてくるのは8000rpm位までという。






センターコンソールにさりげなくマウントされるのはPLXのデジタル空燃費計。セッティングまで自分でやる保積さんにとっては欠かせないメーターだ。





上級グレードのSGX-Eだけあって装備も充実している。コラム脇には電動ミラーのスイッチが配置される。




【2】【3】に続く

1979年式 日産 サニーセダン 1400 SGX-E(B310)
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア : DXフロントバンパー、リアバンパー/
グリルブラックアウト/リアセンターガーニッシュスムージング/
モール撤去
● エンジン : A14型改1.5L仕様/AE111型用4連スロットル/
  ビッグバルブ(INφ38mm、EXφ32mm)/A-factoryリン青銅バルブガ  イド、スロットルアダプター、インジェクション用ワンオフインマニ、
電動ウオーターポンプ、大容量オイルポンプ/ワンオフカーボン
ファンネル/JUN製カム(76度 7.5mmリフト)、東名φ79mmピストン/
純正改コンロッド(フルフロー重量合わせ)、クランクシャフト
(バランス取り、ノックピン加工)、SR20型用オルタネーター、
 ダイレクトイグニッション/VQ37用インジェクター/フジツボ製タコ足、 マフラー/BOSH燃料ポンプ/トラストeマネージアルティメイト
● 冷却系 : アルミ3層ラジエーター/13段オイルクーラー/
A-factory電動ウオーターポンプキット
● 駆動系 : JUN製フライホイール/ニスモ強化クラッチ、
LSD(ファイナル4.1)
● 足回り : (F)AE86用ストラット移植4kg-mm (R)ノーマル3kg-mm
● ブレーキ : (F)AE86用ローター&キャリパー
● タイヤ : ヨコハマSドライブ 185/55R14
● ホイール : SSRマークⅡ (F)14×7.0J±0 (R)14×7.5J-4
● 内装 : ウルトラ・タコメーター/PLX空燃比計/
A-factoryクイックシフト/ナルディ・クラシック/ブリッド・バケットシート



初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1979年式 日産 サニー セダン 1400 SGX-E(全3記事)

関連記事:4気筒モンスター列伝

関連記事: サニー

RECOMMENDED

RELATED

RANKING