「ナビへのノイズも考慮」「街乗りを快適に」防振や防音、断熱もほどこした仕立て|1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS  Vol.3

キャブ仕様でクラシックな雰囲気を保ちつつ、快適装備で街乗りも苦にしないストリートスペシャル。

       
【1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS  Vol.3】

【2】から続く

 レトロな雰囲気とチューンドカーのテイストがうまくミックスされているインテリア。

 さらに「街乗りを快適に」というオーナーからのリクエストで、スターロード製の吊り下げ式クーラーやスズキの軽自動車用を流用した電動パワステを装着。さらにフロアやトランクには、防振や防音、断熱に効果的なダノマットなどを貼り込むことで、チューンドカーといえども快適なドライブを楽しめるスタイルに仕立てているのだ。

 一方エンジンルームは、尾頭さんのスキルの高さとセンスの良さが際立っている。「配線を隠し、いかにスッキリと見せるかにコダワった」というだけあり、その美しさは一見の価値アリ。エンジンの仕様は購入時のままだが、しっかりと腰下まで手が入れられており、L18型をベースに2L化、キャブはOERのφ45mmをセット。排気系はダディーモーターワークスでリファインされ、亀有製のタコ足とワンオフマフラーの組み合わせとなっている。

 このように、オーナーのコダワリと、それを実現する尾頭さんのクラフトマンシップが見事にリンクして完成した510。街乗りも気軽にこなせるポテンシャルは、ストリート仕様では理想的なチューンドに仕上がっている。


アルミのワンオフ品で電動ファンも備わるラジエーターや、「カーナビのノイズを考慮してこの設置場所を選んだ」MSD製デジタル6Aなど【写真28枚】




エンジンベイまでペイントを施し、美しい仕上がりを見せるエンジンルーム。そこに収まるのはL18型改2Lエンジンで、キャブはFET極東製のインマニを介してOERφ45mmが装着される。





フロントコアサポート部に設置されているMSD製デジタル6A。点火系チューンにはおなじみのアイテムだが、「カーナビのノイズを考慮してこの設置場所を選んだ」と尾頭さん。







510のクラシックな雰囲気を生かしつつ、モダンな装備やテイストを取り込む。



1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS(H510)
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:ブルーメタリックオールペイント(バンパーレス仕様)/
 フロントスポイラー/フェンダー加工
● エンジン:L18型改2.0L仕様
● 吸排気系:OERφ45mmキャブレター/極東製インテークマニホールド/
 亀有製タコ足/ワンオフφ60mmステンレスマフラー
● 点火系:MSD製DIGITAL 6A、プラグコード/マロリー製デスビ
● 冷却系:ワンオフアルミラジエーター、オイルクーラー
● 足回り:ワンオフフルタップ車高調
● ブレーキ:(F)S14用キャリパー+φ303mmローター (R)S14用キャリパー&ローター
● タイヤ:ネクセンN7000 205/40R16
● ホイール:ワーク・マイスターCR 16×8J
● 内装:ダッツンコンペステアリング/電動パワステ/スターロード製クーラー/
オートメーター製アメリカンマッスルシリーズ(スピード、タコ、油圧、水温、燃料、時計)/
ワンオフメーターパネル、センターコンソール、スカッフプレート/ヘッドライナー、ピラー、
カーペット張り替え/86用シート(レザー風カバー)/カーナビ/
ダイノマット&ダイノパット/ATL製80L安全タンク

初出:ハチマルヒーロー 2013年 11月号 vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS (全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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