「28万kmオーバーだけど、まだまだ元気いっぱいです!」|1986年式 クラウン 4ドア ハードトップ 2000ロイヤルサルーン  Vol.3

立体的なデザインのインパネは、運転のしやすさを追求しつつ、パーソナル感を高めたデザイン。最上級のロイヤルサルーンGには、世界初のマイコンプリセットステアリングも装備された。ワインレッドのインテリアカラーは、80年代のトヨタ車の象徴的な色。

       
【1986年式 クラウン 4ドア ハードトップ 2000ロイヤルサルーン  Vol.3】

【2】から続く

カタログに「スポーツと呼びたいほどの若々しい走行を実現」の一文があるように、スポーティーな走りもアピールし、専用のハーダーサスやパワーステアリング、フロントスポイラーや高性能タイヤなどを装備するSタイプパッケージを設定するなど、より走りを楽しみたいユーザーに訴求していたS120系。

 高級プレステージサルーンといえどもスポーティー色を打ち出していた。それはクラウンの新たな血として、その後、特別企画車となり、現在のアスリートシリーズに受け継がれている。


OWNER’S VOICE/28万kmオーバーだけど、まだまだ元気いっぱいです!  



 オーナーは、これまで71マークⅡ、20ソアラ2台、71クレスタと乗り継いできた、根っからのハチマル車フリーク。現在の愛車であるクラウンは4年半ほど前に親戚から譲ってもらったそうで、「小学生のころからクラウンが大好きで、プラモデルもよく作っていました。だから実際に所有できてすごくうれしいですね」と話す。そんな憧れだったクルマを手にしただけあり、毎週洗車をしてつねにキレイな状態を保っているそうだ。また「当初は3L仕様にするのもいいかなと思ったんですが、今ではノーマル状態を保っていてよかったかなと思います」とコメントしてくれた。

 現在の走行距離はなんと28万kmオーバー!   しかし、これまでに機関系に大きなトラブルはなく、ウオーターポンプやエアコンを修理した程度。塗装の劣化も比較的少なく、ボディもエンジンもまだまだ元気な状態だという。そして最後に、「S125クラウンや71マークⅡも欲しいのですが、もし手に入ってもこのクラウンだけは絶対に手放しません! 」と永遠のパートナーであることを誓ってくれた。


80年代のトヨタ車の象徴的なワインレッドのインテリアカラー。最高級パーソナルサルーンならではのゴージャスなインテリアなど【写真17枚】




エアコンスイッチパネルの下には、フタ付きの「シークレットボックス」が備わる。なお、灰皿にはオプションのコイントレイも装着される。





センターコンソール後部には、デュアルエアコンとオーディオのコントローラーを設置。取材車両にはオプションのアームレストが装着されていた。



1986年式 クラウン 4ドア ハードトップ 2000ロイヤルサルーン (GS121)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1695×1410
ホイールベース(mm)  2720
トレッド前/後(mm) 1440/1435
車両重量(kg)  1500
エンジン型式  1G-GZEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCスーパーチャージャー
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 160/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 21.0/4000
変速比 1速 2.804/2速 1.531/3速 1.000/4速 0.705/後退 2.393
最終減速比 4.556
ステアリング形式 ボールナット式
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 337.8万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 11月号 vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 クラウン 4ドア ハードトップ 2000ロイヤルサルーン(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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