四角くなったヨンサンマル。そのフラッグシップ|1981年式 セドリック 4ドア ハードトップ 280Eブロアム Vol.1

日本の高級車をリードしてきた、日産のフラッグシップサルーン。

       

日本の高級車をリードしてきた、日産のフラッグシップサルーン

【1981年式 セドリック 4ドア ハードトップ 280Eブロアム Vol.1】

 1979年に登場した430は、歴代セドリックとグロリアのなかでも多大な功績を残した1台といえよう。秋にはL20E型にターボを装備したL20ET型を搭載し、国産初のターボエンジン車としてデビュー。2Lながら145psという最高出力を発揮し、一躍注目を集めた。そしてこの430ターボが引き金となり、80年代にパワーウオーズが勃発したのである。

 また、直列6気筒ディーゼルエンジン(LD28型)が搭載されたこともトピックだった。さらに、エンジンがつねに最良の状態を保つよう制御するECCS(エックス:エンジン電子集中制御システム)を初めて採用するなど、時代の最先端を走り、「技術の日産」を体現していたのだ。


2.8Lの証しの大型バンパーや、ハコスカやS30Zに装備されていたエンジンルーム内のメンテナンスランプなど【写真18枚】





大型バンパーが2.8Lの証しで、取材車両は後期のためカラードウレタンが装着される。フロントグリルはセドリックは縦桟、グロリアは横桟デザイン。なお、フロントグリルに装着されているのは、1979カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念のバッジ。





リアタイヤは、この日のためにとオーナーが当時のタイヤを装着してきてくれた。ダンロップSPスチール・ハイマックスで、サイズも純正と同じ185SR14。






マッドガードはオーナー自らリペアしたものを装着している。


【2】【3】に続く


1981年式 セドリック 4ドア ハードトップ 280Eブロアム
SPECIFICATIONS 諸元
セドリック 4ドアハードトップ 280Eブロアム(430)
全長×全幅×全高(mm) 4885×1715×1410
ホイールベース(mm)  2690
トレッド前/後(mm) 1415/1380
車両重量(kg) 1500
エンジン型式 L28E型
エンジン種類 直列6気筒SOHC
総排気量(cc) 2753
ボア×ストローク(mm) 86.0×79.0
圧縮比 8.8:1
最高出力(ps/rpm) 155/5200
最大トルク(kg-m/rpm) 23.5/4000
変速比 1速 2.458/2速 1458/3速 1.000/ 後退 2.182
最終減速比 4.111
ステアリング形式 バリアブルレシオ式ボールナット
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/5リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 299.4万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 11月号 vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 セドリック 4ドア ハードトップ 280Eブロアム(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : RYOYA SHINKAI(SALUTE)/新飼亮也(サルーテ)

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