最初に仕上がったのはフォレストグリーン。そしてオリジナルカラーの2台目は「車体のデザインにマッチする色を考えました。かなり気に入っています」|1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス Vol.4

丸形4灯なったことで、押し出しの強い表情になった2型。デラックスとスタンダードではフロントグリルとバンパーのデザインが異なり、オーバーライダーと一体化されたフォグランプは、デラックスのみの装備となる。

       
【1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス Vol.4】

【3】から続く

 初代スカイラインを意識した高校の修学旅行での思い出。そして、未だ持っているというその時撮影した写真。

 何とも素敵なエピソードを思い出し、7年ほど前に相次いでこの2台を手に入れた。そして旧車専門店「クラシックカーナゴヤ」にレストアを依頼。最初に仕上がったのはフォレストグリーンのほうで、こちらは当時の純正色でボディを塗装して、ノーマルの状態に戻した。もう1台のパープルは、いかにも当時のカタログにもあったような色合いだが、実はオーナーが考案したオリジナルカラー。内装色も含めてトータルでコーディネートしてある。

「車体のデザインにマッチする色を考えました。かなり気に入っています」

 旧車趣味の世界も、改めてセンスの良さが試されているのだ。


前後席ともに見事な造形で仕上げられているベンチシート。GA4型エンジンが収まるボンネットなど【写真38枚】




2度目の登場となったオーナーだが、クルマがRT20コロナからALSID-2スカイラインに変わっても、仕上げていくコンセプトは同じ。旧車趣味を自分流に楽しむ、穏やかな紳士だ。





ノーマルの仕様を極力残してレストアしてある、フォレストグリーンの1961年式。メーターナセルとインストルメントパネルもボディ同色だったことが分かる。





丸形4灯なったことで、押し出しの強い表情になった2型。デラックスとスタンダードではフロントグリルとバンパーのデザインが異なり、オーバーライダーと一体化されたフォグランプは、デラックスのみの装備となる。




1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス(ALSID-2)
SPECIFICATON
全長 4380mm
全幅 1675mm
全高 1535mm
ホイールベース 2535mm
トレッド前/後 1348/1384mm
最低地上高 210mm
車両重量 1315kg
乗車定員 6名
最高速度 130km/h
登坂能力 sinθ35%
最小回転半径 5.4m
エンジン型式 GA4型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
ボア×ストローク 75×84mm
総排気量 1484cc
圧縮比 8.3:1
最高出力 70ps/4800rpm
最大トルク 11.5kg-m/3600rpm
変速機 選択摺動及びシンクロメッシュ式前進4段・後退1段
変速比1速 4.18/2速2.87/3速1.59/4速1.00/後退5.50
最終減速比 4.625
燃料タンク容量 40L
ステアリング形式 ウォーム&ローラー式
サスペンション 前/後独立懸架コイルスプリング/半楕円形リーフスプリング
ブレーキ 前後ともドラム
タイヤ 前後とも 7.00-14-4P
発売当時価格 108万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 02月 Vol.167 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1960年式 & 1961年式 プリンス ニュースカイライン デラックス(全4記事)

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photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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